初日の打ち上げ ページ12
〜NOside〜
ヤスは汗をティッシュで慎重に拭く。
モモとユキはタオルを肩にかけた。
１枚に３人の芸名が書かれた色紙をモモとユキがそれぞれ少し持つ。
ヤスが先にエレクトーンに座りに行くと、きゃー！という歓声に変わった。
エレクトーンの前奏部分の間にモモとユキが登場した。
歓声がより、大きくなった。
2人が歌いながらステージを回って色紙を所々で投げる。
当たった所は、ほぼ取り合いだ。
2人がメインステージに戻ると、ちょうど曲の終わり辺り。
タイミングよく、銀のテープがステージ近くから飛び出た。
これも取り合いだ。
「ありがとう！またねー！」
モモの声に、3人は手を振ってステージ袖に帰った。
〜Aside〜
「全国ツアー初日お疲れ様でしたー！乾杯！」
百の声にスタッフや千、私もグラスをカチンと鳴らす。
百が私を向いて、笑顔で言った。
「ヤス！挨拶！」
『はい！皆さんありがとうございました。皆さんのご協力があって初日が無事終わりました。Re:valeのとんでもない企画にお付き合い頂いてありがとうございます。これからもよろしくお願いします！』
周りから拍手を貰って一礼して座った。
「長い･･･」
千が私の隣で文句を言いながら、ポリポリ野菜スティックを食べている。
『感謝は伝えないとね。お世話になるんだから。』
百はあちこちにお酌しながら回ったり笑って会話している。
「『またラビチャ交換してる。』」
千と一緒に呟く。
「ヤスは行かないの？」
『来るなって言われた。私お酒飲まない方がいいから、飲まされたら最後だって。』
「僕は壊れたヤス、好きだけど。」
『微笑む位ならいいけど、ヤスは笑ったらダメでしょ。化粧が崩れる。』
そう。お酒を飲んだら笑い上戸になる私は、ヤスとしては終わっている。
ホールケーキ30台以上のナッペをした様な状態になる。
一度だけおかりんも交えて４人で居酒屋へ行った。
ビールが飲めなくてカクテル飲んでたけど、３杯目から何でも面白くて楽しくなった。
言っとくけど、ちゃんと記憶はあるから。
百とおかりんは若干引いていた。
けれどすぐに一緒に楽しんでくれた。
千は何も言わなかったし、表情も変わらなかった。
でも壊れたって言ってるなら、やっぱり少しは引いてたんだろうなと思う。
ヤスは微笑む事はしても基本クールビューティー。
楽しかったり嬉しい時に笑えないなんて厳しい。
でもRe:valeを守るためだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2019年2月23日 20時) (
レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - るるさん» 初めまして！ありがとうございます！えー･･･実はですね･･･既に“笑顔のキミが好き【if･･･】”という下書きが存在します。私が「ヤマさん可哀想」が口癖になりつつあるので千ルート公開と同時に公開する予定です。リンク貼るので公開したら宜しくお願いします。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 個人的な意見なんですけど、ヤマさんのルートも作って欲しいです！(無理ならいいです(o_ _)o) (2019年2月23日 20時) (レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miz | 作成日時：2019年2月23日 20時
