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おばさんと私がIDOLiSH7やTRIGGERの話をしてると、おばあちゃんは何の話かわからないみたいで、目をパチパチさせてポカンとしている。
私も初めはこんなんやったなあ･･･
にしても流石おばさん。
私が知らないこといっぱいすぎて、驚くことばっかり。
ナギくんが王子様って。
そりゃあ王子様っぽいとか思った事あるけど、現実的ちゃうし何の冗談？って思ったら、ニュースまでなったとか。
え？ラジオ？
たっくんちからの家出中で聴いてへんかったけど何か？
環くんは妹を探すために頑張ってて、やっと会えたと思ったら、環くんとは一緒に暮らせないって言われてしまったとか。
壮五くんはFSCの会長の息子だとか。
FSC知ってますけど！？
陸くんは天くんと双子で(知ってます)でも天くんは九条さんって人の養子になったとか。
なるほど！だから苗字違うのか！やっと納得した！
しかも九条さんって人、いなくなったゼロの元マネージャーとかライブ演出とかしてたらしい。
経歴が恐ろしく凄いっていうか重いな、IDOLiSH7！
どうなってんの！？
一織くんと三月くんはケーキ屋の息子。
知ってる。
八乙女さんは、時々蕎麦屋に変身するとか。
十さんは沖縄出身で、女の人が苦手とか。
･･･ん？変身って何？
十さんが女の人苦手そうなのは何となくわかる。
ていうか･･･え？二階堂さんは？
何かありそうやけど、何もないんかな？
とか思ってるうちに、家へ着いた。
『ありがとうございました。』
「いいえ。今度はRe:valeとZOOLの話でもしましょ。」
笑って頷くと、おばあちゃんがペコッとお辞儀をする。
「ありがとう。」
おばあちゃんの言葉に驚いた。
いや、お礼言うのは普通当たり前のことやけど。
「･･･内容は、良う分からんかったけど、Aがめっちゃ楽しそうやったから。･･･ありがとう。」
「･･･いいえ。こちらも楽しく話せて嬉しかったですよ。」
おばさんが笑顔で言って、それじゃあまたと、手を振ってから車を発進させた。
・
「さっきAと□のお母さんが話してたんって、芸能人の話？」
昼食を取りながら、おばあちゃんが聞いてきた。
『うん。そう。』
「･･･みんな大変なんやねえ･･･引き裂かれたり、他に仕事あったり。」
『うん。でも、そんなん全然知らんかった。聞かへんとわからんかったりする事ばっかり。･･･だから優しくて強い人もちゃんと居るよ。』
昨日の二の舞にはしたくない。
だからそれだけで口を噤んだ。
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作者名：miz | 作成日時：2020年11月19日 8時
