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三月くんが可笑しそうに言うと、みんなが三月くんに同意するように頷いた。

環「なんてーか、微妙な事も、プラスに考えたり良いとこがスッと出るとこ似てんな。他は知んねえけど。」

『そう?意識してないけど・・・』
「だから良いんだろ。まあ、考えて言うのもすげえと思うけど。」

三月くんに言われて照れる。

『三月くんも、そういう所あるやん。スゴいなって思うよ。』
「え?そうか?」

三月くんも照れたように笑った。

大「ちょっとちょっと。お熱いのは2人だけの時にしてくれる?」
「『え。』」

三月くんと一緒になってハッとすると、みんなに生暖かいような目で見られてるのに気づく。

そこまで言われる程の雰囲気出してたつもりなかったけど、言われると、そうなんかなって思って恥ずかしい。

「でもA、ももりんに似てんなら、芸能界でもやってけそう。」

環くんの突然の発言に、全員が環くんを見る。
すぐに三月くんが焦ったように口を開いた。

「Aは今働いてるとこで社員になる予定って聞いたし、スカウトあってもずっと断ってきたんだから、やんねえんじゃねえか?」

だよな?と言いたげに三月くんが私を窺う。

うーん。
三月くんと先輩には話すつもりだったけど、みんなにまで話すことになると思わなかった。

まあ別に知られても、困る事じゃないし。

『えーと、三月くんには後で言おうと思ってたんだけど・・・』

前置きして、口を開く。

『今のところで社員になるのは多分やめると思う。』
三「え?」

『店長には言ったんだけど、知らなかったとはいえ、兄である人と仕事するのはやりにくいというか・・・前と変わらずにやってくのも可能だけど、やっぱり気になっちゃうと思うんだよね。店長は、異動することになると思うから大丈夫じゃないかって言ってたけど、社員になるにはあと何ヶ月か働かないといけないし、妹ってバレたりして、だから店長が推薦したんだって誤解されるのも嫌だから。』

みんなが黙って聞いてくれる。
言葉を続けた。

『だから、来月中旬に辞めるから、新しいバイトやることにしたんだ。社員で採用してくれる所があればそれが一番良いけど。』

苦笑しながら言うと、環くんが眉を下げて、少し苦しそうな顔をした。

「なんで?兄妹なら、一緒に働いたっていいじゃん。一緒に住めばいいじゃん。」

「環くん・・・」
「四葉さん・・・」

あ、そっか。
環くんは妹にやっと会えたのに、一緒に暮らせないって言われたんだっけ。

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作者名:miz | 作成日時:2020年11月19日 8時

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