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“スタッフがこうやって手を挙げたら“おお”とか“きゃあ”とか反応して良いよ”って、百さんが言う。
言われてからやるって、怖いなテレビ。
「あ、でもスタッフ関係なく、つい笑っちゃったとかならオッケーだからね？」
ウインクしながら親指と人差し指で丸を作って、オッケーの形を作ってる百さん。
先輩と目があったような気がするも先輩はニコッと笑うだけで、スタッフの人が始めますと言った。
「では登場シーンから通しまーす！」
スタッフの言葉で、私の隣に座ってる人が“本人前座って凄い･･･”と呟いたのが聞こえる。
前座って、落語のやつよね。
メインの前に余興する人？
初めてこういうの見るからよくわかんないけど、凄いのか。
3人が手を振って退場するも、スタッフのカウントの後にセットされている奥から笑顔で登場する。
拍手が起こると、百さん千さん先輩の順に簡単な自己紹介がされる。
「そういやさ、最近□がスゴいご飯作り出して･･･」
百さんが、肉を使わないのに食感が肉、の料理を作ってくれた話をして、ありがとうと先輩に言った。
「え？それは僕が□にお礼を言うべきなんじゃない？ほら、僕肉食べないから。」
「あ、そっか！でもオレも嬉しいから一緒にお礼言おう！」
百さんと千さんが一緒になって先輩にお礼を言うと、もっと褒めてとワザとらしく胸を張る先輩。
百「もー、いくらでも言っちゃう！さすが□！努力家！天才！かわいい！」
千「じゃあ僕も･･･」
百さんと千さんが先輩の良い所を連ねると、先輩が“もういい、もういい！終わり！恥ずかしいから！”と両手を振る。
「もう、ゲスト待ってるから！」
･･･いつも会ってる百さんと千さんと先輩より、若干テンション高い気がする。
「んじゃあ本日のゲスト！」
百さんが笑顔で口を開いた。
「TRIGGER！そしてIDOLiSH7！」
“わー”とか"きゃー"とか観覧席の人たちが言ってる中、やっぱり･･･と思った。
先輩が観覧においでって言った時点で、少なからずこの可能性は考えていた。
まさかTRIGGERさんまでいるとは思わなかったけど。
百さんが“知ってるとは思うけど”と、みんなに自己紹介を促した。
私に気づくかな三月くん。
いや、出来れば気づかないで欲しい。
“IDOLiSH7のオレを知らないままでいてくれるといいなとか思って･･･”
“知った事で、遠く感じられそうなのが嫌だし、周りを気にしすぎんのも悲しいかなとか思う”
そう言ってたから。
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作者名：miz | 作成日時：2020年11月19日 8時
