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百瀬くんと話してた女の子2人の視線を気まずく感じながら、百瀬くんの傍に行く。
百瀬くんは女の子2人に、じゃあね！と手を振った。
女の子2人の背中を見送りながら、気になった事を口にした。
『知り合い？』
「ううん。知らない子たち」
『えっ？凄い仲良さそうに話してたのに！？』
「何か一緒にスポーツしてくれる男子探してんだって。連れがいるからって断ったら、連れも男子なら丁度いいって」
逆ナン･･･
それでもあんな笑顔で話せちゃう百瀬くんのコミュ力に驚く。
百瀬くんが、それでー、とこめかみを掻きながら苦笑いした。
「それで、彼女と一緒だからって言っちゃったんだよね。それなら簡単に諦めてくれると思ったからさ」
あまりにも想像外のことに目が丸くなる。
百瀬くんが“じゃあ彼女見るって言われたから、戻ってきたら帰る。って言ったんだよ”って続けて言ってるのが聞こえてハッとした。
「ごめんね？」
『あ、いやびっくりしたけど･･･いいよ。困っちゃうよね、そういう時。やっぱ百瀬くんモテそうだもん。別に知ってる人じゃないなら良いよ』
さあ帰ろうか、と一歩を踏み出す。
「Aさん」
『ん？』
呼び止められて振り返る。
百瀬くんがニパッと笑った。
「綿あめとかクレープ好き？」
・
館内の綿あめショップでカラフルな綿あめ一本を、百瀬くんと一緒にちぎりながら食べる。
おいしい。
『原宿にもあるんだよね？テレビでやってた』
気になってたから嬉しい。
「うん。店も大きさも違うけどね。あ、もしかして原宿も行ったことない？」
『うん。ない。前に東京に住んでたのは小学校低学年までだし、そういう場所を知らなかったはずだよ』
「それ位だとカラフルな綿あめの店、なかったよね〜」
『あったら飛びついてるよ。お母さんに、食べたいコレ！って言って』
クスクス笑うと、百瀬くんも柔らかく微笑んでくれる。
昔どんな場所に住んでたとか、百瀬くんはずっとサッカー一筋だとか話は尽きることなく、あっという間に時間が過ぎていく。
晩ご飯は親が用意してるからと、帰ることになった。
「近くまで送ります」
『え？いいよ。距離的に同じくらいでしょ？それにまだ比較的明るいから申し訳ないし』
待ち合わせもした分岐点。
そこまで来てから、またねと普通に手を振ったのに、百瀬くんが送ると言い出した。
キョトンとする。
だって本当に申し訳ない。
年下に送られるって。
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ミズ ミズ(プロフ) - KUROさん» コメント励みになります！ある程度の流れは決まっているのですが、セリフや行動にすると自分の他作を彷彿とさせないのが難しく更新が遅くなってしまってごめんなさい(_ _;)頑張ります！読んでいただいてありがとうございます！ (2021年11月23日 0時) (
レス) id: 7a55b8132b (このIDを非表示/違反報告)
KURO(プロフ) - 本当に読んでいて楽しくなれる作品だと思います！更新待ってます！ (2021年11月22日 21時) (レス) id: e464551ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2021年11月11日 13時
