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瑠璃に、百瀬くんの受験手応えあったとか言ってた？と後日聞くと、瑠璃が口をとがらせた。
「何〜？友達より、その弟が気になるの〜？」
『えっ？いやいや、教えた手前気になるじゃん。合格発表もまだだし』
慌てて両手を振る。
瑠璃がニッと笑って、冗談冗談だと言う。
思ってもない冗談だ。
「手応えはあったみたいよ。一応。教えて貰った所が出たとかで」
『ホント？』
ホッと胸をなで下ろす。
答え合わせをすればいいんだろうけど百瀬くんとはやってない。
それに、百瀬くんのお願いがあるし。
1つ目は、一緒に合格発表見に行ってほしいって言われたんだよね。
『瑠璃は百瀬くんの合格発表、一緒に行くの？』
「行かないよ。合格発表ついでに書類取りに行くのは百だけで十分だって。お母さんと私はネットで結果見るんだ。Aも弟くんの発表もあるんだしネットで見るんでしょ？」
ギクッとするものの、百瀬くんが瑠璃に言ってないなら言いづらい。
でも聞かれたからには黙ってるのもなんかな。私は瑠璃の友達であって、百瀬くんとは友達っていうのとは違うと思うし。
まあ普通に友達の姉弟っていう遠そうな関係でもないとは思うけども。
『私は見に行くつもりなんだ』
「え？めんどくない？そこまでしなくても･･･」
瑠璃が眉を寄せる。
『見に行った方が受かった時すぐに書類取りにいけるでしょ？それにどうせ行くなら百瀬くんのも見るよ。ぶっちゃけ弟のより気になるし』
「･･･そういうもん？」
『先生になった気分って、こういうのかもね』
ふーん？と瑠璃が首を傾げる。
実際に前に、塾の先生が合格者と物凄く喜んでいたのも見てるし、その気持ちが分かった、というのが正解な気がするけど。
だから百瀬くんのお願いに頷いたんだ。
ただーー
「って事は弟くんと行くの？」
『うん。弟の答え合わせしたら結構取れてたから、受かってる可能性高いし、書類取りに行けたらって言ってた』
「そっか」
瑠璃がホッとしたように微笑む。
そう、弟も一緒だという条件付き。
そういえば同じ志望校だっけ？忘れてた〜！と、百瀬くんが何故か頭を抱えていたっけ。
だからもう1つお願いを足したんだろうけど。
「じゃあ百と会うかもね」
『会おうとは話してるよ』
瑠璃が目を見開く。相当驚いてるんだというのは見て取れた。
黙ってるのが居心地悪いからと、苦笑する。
合格発表日、言っちゃったの！？って思った、と百瀬くんに言われる事になる。
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ミズ ミズ(プロフ) - KUROさん» コメント励みになります！ある程度の流れは決まっているのですが、セリフや行動にすると自分の他作を彷彿とさせないのが難しく更新が遅くなってしまってごめんなさい(_ _;)頑張ります！読んでいただいてありがとうございます！ (2021年11月23日 0時) (
レス) id: 7a55b8132b (このIDを非表示/違反報告)
KURO(プロフ) - 本当に読んでいて楽しくなれる作品だと思います！更新待ってます！ (2021年11月22日 21時) (レス) id: e464551ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2021年11月11日 13時
