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『うきわあるから、流れるプールでも平気！泳がなくたっていいんだし』
「プール入ること自体に抵抗があるわけじゃないの？」
『わかってて言ってるでしょ！？』
そもそもプール入ること自体に抵抗があるなら、いくら瑠璃といえど私を誘ったりしなかった事位わかる。
意地悪な笑みを浮かべた瑠璃が楽しそうに笑う。
もう！と言いつつ私も笑った。
「にしてもAさん、意外とスタイルいいよね。何かしてるの？」
『ええ？意外って。何もしてないよ？』
瑠璃をプールに誘った友達が、私から一歩下がって頭の天辺から足の爪先まで眺めてる。
世に言われてる美容体重の辺りなだけで、モデル体重なわけではないと思うんだけど。
てか意外って。運動オンチだからか？
「いやー、出るとこ出てて･･･」
「「『おっさんか』」」
しみじみとした言い方の友達に、3人でツッコんだ。
レジャーシートを敷いて流水プールにみんなで行く。
混んでるけど、のんびりプカプカ浮いてるだけで気持ちよさそう。
「うきわから手離しちゃ駄目だよ」
『そんな怖いこと絶対しないわ』
瑠璃は、だよね〜と苦笑した。
途中でスライダーに行きたいとか友達がいい始めて、瑠璃を含め皆に行ってらっしゃいと手をふる。
「Aは行かないの？」
『ごめん、最後のドボンッて落ちるとこ、溺れそうな気がして苦手なんだよね』
「ああ、私たちだと胸の辺りまで水あるもんね。わかった」
行ってくる！と手を振ってくれる瑠璃に、手を振り返してプカプカ浮かんどく。
1人だと確かにつまんないかも。
スライダーの下で待っておこうかな。
プールから出て、スライダーの下の周りの端っこに浮き輪を置いて座る。
日差しが強いけど、今の所プール出ても寒くないのが救いだ。
スライダーは長蛇の列。
瑠璃たちはまだかなーと見てると、自分に影がさして、その方を見上げる。
同じ年くらいの男子が2人、私を見下ろしていた。
なんだろ？邪魔なのかな？端っこなのに。
そう思って場所を移動しようとすると、声をかけられた。
「1人？一緒に泳がない？」
いや、1人でこんな大型のプール施設来ないでしょ。
本格的に泳ぐって人はもっと25mプールとか50mプールとかあるとこ行くだろうしそもそも着る水着も違う。
浮き輪持っていかにも遊びですって人が1人で来るのは稀だ。
『1人じゃないのでお構いなく』
でも男子は引き下がってくれない。
困ってると、スライダーを終えた人が、私の隣に立ったのに気づいた。
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ミズ ミズ(プロフ) - KUROさん» コメント励みになります！ある程度の流れは決まっているのですが、セリフや行動にすると自分の他作を彷彿とさせないのが難しく更新が遅くなってしまってごめんなさい(_ _;)頑張ります！読んでいただいてありがとうございます！ (2021年11月23日 0時) (
レス) id: 7a55b8132b (このIDを非表示/違反報告)
KURO(プロフ) - 本当に読んでいて楽しくなれる作品だと思います！更新待ってます！ (2021年11月22日 21時) (レス) id: e464551ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2021年11月11日 13時
