ドラマの配役 ３〜千side〜 ページ9
『千、お疲れ。コレ貰った〜』
Aが言いながらプラスチックカップに入ったホットコーヒーを持ってきた。
Aはコーヒー飲めないから困ったろうな、と思って受け取って飲む。
温かいコーヒーが喉を通って少しホッとした。
「千くんお疲れ様。あらもう貰っちゃった？」
さっきの女優がコーヒーを2つ持ってきた。
「はい。頂きました。」
『すみません。同じ事務所のよしみで、あげてしまいました。よろしければ私が頂いても良いですか？』
Aが笑顔で言うと、女優が少し嫌そうな顔をしたがコーヒーをAに差し出す。
『ありがとうございます。朝倉さん。』
Aは嬉しそうに笑う。
コーヒー飲めないでしょ。
ていうか朝倉って言うのか、初めて知った。←
Aがコーヒーに口をつける。
あ、眉間にシワ寄った。
「千くん、連絡先交換しない？共演者同士、交流を深めるのは大事だと思うの。」
朝倉という女優が僕の腕に触れた。
気持ち悪い。
Aを見ると視線が合って苦笑いされた後で逸らされた。
･･･我慢か。
「百くんとは交換したし、今日下岡さん主催で飲み会があるから行くって。千くんもどう？」
Aと僕の目が開かれた。
今日も行くのか！？
モモは最近朝帰りが多い。
すごい酔って帰ってくる事はないが、遅いと心配になる。
「僕は･･･」
モモが行くなら行きたい。
心配しないわけがない。
Aの腕を取って引き寄せる。
「彼女も一緒なら行きます。」
朝倉さんは嫌そうな顔をした。
隠す気ないんだ。
「その子は未成年でしょ？連れていけないわ。」
「じゃあ僕も止めておきます。」
朝倉さんは信じられないとでも言うように目を見開き、後悔しないことね、と言って去って行った。
『行ってくればいいのに。』
「行かないよ。モモには毎回来るなと言われているし。･･･モモはスマホばかり触ってるけど、あんなのとも交換してたんだ。」
『そうだね。でも下岡さん主催かー。会ってみたかったなぁ。』
「知ってるの。」
『いや、千は一回一緒に仕事した事あるよ。私はないけどいい人だよ。』
「会ったことないのにいい人って何で分かるの。」
『･･････おじさんが言ってた。』
「あぁ、芸能事務所の。いい人ならいいけど。最近モモは飲み会行って大体朝帰りしてる。僕も行こうとしたけど、大丈夫だから家で曲作っててって。」
『うん。早く帰ってきてほしい？･･･寂しい？』
「･･･うん。」
正直に、言った。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
