隠し事 3 ページ48
2周年全国ツアーの話を聞いた。
百からの提案は、２人の役に立ちたいという私の想いにピッタリ応えられる形になっていた。
でも問題は別にあった。
ファンを騙すことにならないか？
それだけだ。
他は私には問題がない。
女優として、短くはあるものの磨き上げてきたスキル。
使えるものは使う。
･･････答えは、意外と近くにあるもんだ。
ねぇ、天。
最高のものをファンに届けられるのが一番いいよね。
自分も楽しんで、ファンも楽しませる。
それが例え、本当の自分でなくても。
・
『決まったよ。答えはイエスだ。百、千、おかりん。よろしくお願いします。』
年明け、最初に４人が集まる日に事務所でそう言って礼をした。
３人共、嬉しそうに笑ってくれた。
「じゃあ忙しくなりますね！じゃんじゃん仕事取りますよ！」
「おかりん！待って待って！まず１つ完成させてから！」
百が慌てたように言った後、私を向く。
「会わせたい人がいるって言ったでしょ？連絡するから会いに行こう。」
『今度は名前聞いてもいい？』
「知らない人だと思うよ？姉鷺カオルちゃん。」
『えっ！？』
【カオルちゃん！？】
え、私、カオルちゃんって、あのカオルちゃんしか知らないけど、やっぱりあのカオルちゃんだよね？？
私の反応に、３人共ビックリしている。
「えっ！？知ってるの？」
百の言葉にハッとして、
『あ、いや、百が“ちゃん”って言ったから、若い女の子かな、大丈夫かって思っただけ。』
と誤魔化すと、納得してくれたらしい。
百が説明してくれる。
「若･･･くはないかな。でも年齢聞くと怒られちゃうから。」
知ってます。
「あと一応女性だから。色々言わないでいてあげて。」
知ってます。
「意外とかわいい人だしね。」
知っ･･････かわいい･･････いえ、何も思ってません。知ってます！
確かにナギ大好きなカオルちゃんは、かわいい！
後日、八乙女事務所でカオルちゃんと初対面をした。
結果、おかりんが、じゃんじゃん仕事を取ってきた。
春から忙しくなる事が決定した。
バイトを辞めると言うと、辞めてもいいけど暇な時に手伝いに来てくれたらバイト代出すから来てと言われた。
和泉ママ、大好き･･････！！
大学は芸能活動OKな所だから融通聞くし、親もおじさんも説明した。
大学卒業したら一人暮らしという話までした。
万には、私の裏事情は内緒だ。
ヤマさんにも、中々会えなくなるなぁ･･･
そんな事を思った。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
