2回目のお泊まり ２ ページ39
『なに、刺激的って。前も私泊まったじゃん。』
「あの時とは違うってこと。」
『私は変わらないよ？』
「時々、僕の真似をしているモモを見てもそう思う？」
千の言葉に体温があがるのが分かった。
外灯に照らされているから、バレただろう。
「あ、赤くなった。」
『うるさい。千が余計な事しなきゃ、なんもない。』
ずっと黙って歩いてついてくる百を2人で見る。
百も真っ赤だ。
「え、いや、ぜ、前回と同じ事は出来ないけど、大丈夫？」
百の言葉に、千が首を傾げた。
「前回と同じ事？」
私も百の言う事が分からなかった。
同じ事って何あった？
朝、拗ねた百に、千と一緒にミニトマトを食べさせた。
あー、寝相が面白かったな。
「よ、夜･･･虫やっつけてから･･････」
【！！】
あの時は、周りの音や虫が怖くて意識する余裕はなかった。
今は虫は変わらず嫌だけど、音に対して少しは耐性がついた。
あとは見なきゃいい。
考えてみれば同じ布団でしがみついて寝るって、すごい恥ずかしい事してたな。
『あ･･･す、少しは大丈夫、だと、思う。』
百と私が止まってお互いに向き合っていると、千が聞いてくる。
「何？前回何があったの。」
『言わない！行くよ！』
私はそう言って先に歩く。
千は歩きながら百に言った。
「モモ、教えてくれる？」
「だ、ダメ！ユキだって教えない！」
すると千が百の肩を組んで顔を寄せる。
「モモ？隠し事？」
「いやいやいや！ユキ！イケメンが近くにあると、モモちゃんショートしちゃうから！！」
それを見て、私は諦めた。
駄目だ。
あの状況で百が言わない事が想像できない。
とりあえず、千が同じ布団に入ろうとするのは断固拒否しようと心に決める。
「前回のこと教えてくれるなら、これ以上近寄らないよ？」
百に反対の手で顎クイしてる。
わー、何見せられてるんですかね？私。
「やーめーてー！！しんじゃう！オレしんじゃう！A！助けて！！」
『もういいよ、同性のラブラブ目の前で見せられてるとヒクわ。』
「そう？そういうの好きな子もいるんでしょ？モモが前言ってたよ。」
百への顎クイはそのままに、歩きながら私に顔を向けて千が言う。
『好きな子もいるけど、私は違うだけだよ。』
「そう。･･･で？Aは助けてくれないそうだよ、モモ。」
「ぎゃー！！言います！言いますから！離してー！！」
百が叫ぶと、千は百から離れた。
百は止まって、座り込んでしまった。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
