大事な人 ３ ページ4
『じゃあ気をつけないと駄目だね、隠し事増えるから。』
「そうだな。で、隠すためにはさ、それが出来るような努力って必要だと思う。Aはそれが、千を初めて見た頃から培われてきてるんだと俺は思うよ。だから女優とか演技、向いてそう。」
『考えたことなかったな。』
自分は自分。
前世の記憶があるからと言って、性格が変わったとは思ってない。
あぁしたい、こうしたいっていう欲は増えたけど、アイナナのキャラクターに対しての事と自分磨きに対してだけだ。
自分から足を突っ込んだのはRe:valeとfonte chocolatだけだ。
所々、悲しいことを減らしたいだとか、今はこうするのがいいとかで行動していたけど、基本的にあとは流れに任せてきた。
これからもきっと、そうするだろう。
「A、頻繁には会いに来るなよ。」
『わー素っ気ない。』
私が言うと、軽く睨まれる。
分かってるだろ、とでも言うように。
『分かってるよ。百にも千にも言わない。あーあ、私、隠し事いっぱいすぎるわ。手に負えなくてポロッと言ったらごめんね。』
「A。･･･そうだな、じゃあ俺もポロッと3人目のRe:valeの正体言ったらごめんな。」
『万のポロッとの規模と私の規模違いすぎるんですけど？』
「ははは。まぁ心配してないよ。Aは、とんでもなく揺さぶられる何かがあれば、言うかなと思うけど。そしたら言ってくれ。」
万は笑った。
駅に着く。
お互いに止まって話した。
『うん。･･･ありがとう、会ってくれて。』
「大事な男だもんな？俺。百くんも千も誤解したろ。」
百と千の反応を思い出した。
『あぁ、した。大変だったよ。自分でまいた種だけど。』
「ふ、千は想像つくけど、百くんもか。付き合ってるのか？」
『ないない。百は私の事、憧れとしか思ってないだろうし。千は一時期迫ってこなかったけど最近、百も一緒にスキンシップが激しくてさ。私が知ってるRe:valeの漫才に近くなってるんだよね。距離を縮めようとしてくれてるのは分かるけど、私にとっては急すぎる。』
「へぇ。」
万が意外そうな顔をした。
万は百と千が漫才するなんて想像できないだろうな。
『これからたくさん見れるよ。』
「じゃあファンとして見ていくよ。」
『うん。ありがとう。』
そこで万と電話番号とラビチャIDを交換してから別れた。
万となら、どんな話でも肩肘はらずに話ができる。
飾らず話ができる。
それは救いだ。
受け入れてくれた万に感謝しながら私は帰った。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
