生チョコ ページ23
『今年は生チョコにしよう。』
ドラマ撮影もあるから、なんと言ってもスタッフ数が半端ない。
例年の何倍ものチョコレートが必要になる。
100均で大量の箱を買い占めたと思うほどの量だ。
紡の頬がさすがに引きつっている。
「何個あるの？」
『さあ？１万円はしてないはず。』
「箱に１万円･･･」
『人の多さに比べれば安いもんだよ。』
ちゃんと、千と百とおかりんと万の箱だけ100均では買ってない。
でも今年は百だけ内容を変えると色々問題が起きそうなので、皆一緒で。
主にうるさそうなのが千とか。面倒くさいのが千とか。しつこいのが千とか。
「お姉ちゃんも、好きな人にあげるんでしょ？特別にしないの？」
『つむちゃん･･････“も”って事は、やっぱり万が好きなんだ？』
ニヤニヤして言うと、からかわないで！と赤い顔で怒られた。
そんな顔して怒っても可愛いだけだぞー。
「お姉ちゃん、万理さんと仲がいいよね？どういう知り合いなの？」
あ。そっか。
紡は知らないんだ。
私が旧Re:valeしてた時も、バンドでエレクトーンしてたって事以上は言ってない。
約4年後知るんだから、言わない方がいい。
『昔の友達だよ。大丈夫、安心して。私からすれば、ただのちょっと意地悪なお兄さんだから。』
そう言って笑うと、そこを気にしたんじゃないよ！と真っ赤になって否定する。
「ば、万理さんは優しいよ。」
『そりゃー、つむちゃんにはね。あ、万には、私が意地悪いって言ったの、内緒ね？』
そう言って笑うと、紡は笑顔で頷いた。
２人で生チョコを作って箱に詰める。
紡も手伝ってくれたので予想より早くできた。
生チョコが余ったので、溶かしていない余ってるチョコを湯せんで溶かした後、生チョコをくるくると丸めたものをポイポイ放りこんだ。
放りこんだ先からフォークでココアパウダーを一面に敷いたクッキングシートの上に置いていく。
簡単トリュフの出来上がり♪
「は･･･早い･･･！」
『固まったら、半分つむちゃんにあげる。手伝ってくれたお礼。』
残りは常備しているラッピング用の袋に入れて、何かあった時用に持ち歩いておこう。
･･･万には、このトリュフもあげるか。
今年の４人以外の義理は、スタッフ用から残った物であげる事にした。
優先順位は、おじさん、三月と一織、陸、両親、その他。
･･････ところで、私、なーんか忘れてる気がするんだけど、気のせいかな？
忘れてるなら大したことないよね？
そう、思っていた。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
