指針 ページ22
「恋愛対象はともかく、Aさんにもファンがついて人気は出ていますから、ないとは言い切れません。男性のご友人と２人で出かける時とかは特に気をつけて下さいね。勿論、相手が千くんや百くんだとしても。」
２人で･･････万、百、千、ヤマさん。
ああ、みっちゃんは夜送ってくれるから注意が必要だな。
理由説明して、いおりんにも来てもらうか？
全部変装がうまくいけば問題ないけどな。
「そういえば、ファンレター届いてましたよ。ハサミで封は全て開けておきました。」
おかりんがそう言って紙袋を５つ出した。
２袋ずついっぱいに入ってるのが、百と千宛。
１袋３分の２入ってるのが、私宛らしい。
さすが２人は人気だな。
『私宛、意外に多いね･･･苦情が多いのかな？』
「何いってんの！ドラマ見たよ！巧いじゃん！ちゃんとファン付くよ！」
「いつ見たの。僕、見てない。」
「おかりんが撮ってるの見せてくれたよ。」
『千、自分が出た音楽番組見ないからだよ。ドラマは見るんでしょ。なら言わないと。』
そう言うと、おかりんと百が驚いていた。
「え！？自分が出たドラマは見るの！？」
「音楽番組見ないから、見ないと思ってました。」
だろうね。
私も記憶がなきゃ、そう思ってたよ。
「さすがA、僕の事よく分かってるね。で？撮ったの今あるの？」
『いや、持ってない。おかりん持ってそう。』
すると、おかりんが得意気に眼鏡を手で持ち上げて、ありますよ！と言う。
結局４人で観賞会をする事になった。
見ながら、千が女優さん達に追いかけられて私が標的にされそうだった話を、おかりんがした。
･･････言わなくていいのに。
『私には、だいぶ好意的になったけどね。まだ千に本気っぽい人はいるから、千はあのままじゃ共演NGくらうね。』
「勝手に寄ってきて、勝手に切るの？･･････まぁ、いいけどね。」
「良くないよ！仕事減っちゃうでしょ？」
百が焦った顔で千に言ったけど、千は気にしてない。
ブレないよね。こういう所は、ずっと変わらない。
こういう強さは、Re:valeには必要だ。
誰にも属さない気持ちは指針になる。
万の時は、万が指針だった。
私はそれを手伝う位置にいた。
万は何でもソツなく出来る人だから、千は甘えてた。
百は指針にはなれない。
千や私への憧れが強すぎるためだ。
代わりに、千や私の隣に立つことが出来る人。
早く、対等だと思って欲しいね。
そう思いながら、千と百を見て微笑んだ。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
