芸能界で生きる術 ページ18
百と仲直りしてから数日間、百と千は大変そうだった。
地方への営業活動、それに伴うストーカー行為をする人への対応(これは主におかりんが頑張ったらしい)、アルバム収録曲のレコーディング。
千はそれに加えて連ドラもある。
百もバラエティや飲み会やら2人共忙しそう。
連ドラで千に会う以外は、たまに百とラビチャする位で(百がラビチャで忙しそうだから私からはしないけど)中々会わない。
あの時仲直り出来なかったら、ずっと気まずいままだったなと思う。
良かった、仲直りできて。
・
「千くん、今日こそ一緒に飲みにいきましょ。」
朝倉さん他、共演の女優さんがよく千を誘う。
私は、とばっちりを受けないために、なるべく離れているように百に言われていたから、少し離れた所でそれを見ていた。
この考え方、万と同じだな(笑)
おかりんが温かいペットボトルの紅茶を用意してくれていたから飲む。
あったかーい♡
そんな小さな幸せに浸っていると、女優達から千が歩いて逃げてるのを見た。
【どっちも大変。庇ってあげたいけど、火の粉が飛ぶのを知ってるから我慢！】
と思って、ペットボトルの蓋を閉めていると、横から肩を掴まれて寄せられた。
【！？】
「申し訳ありませんが僕、この子のものなので。」
『は！？』
さっきまで女優と追いかけっこしていた千だった。
「えっ！そんな子が？」
「私の方が明らかに良い女でしょう？」
「私よ。そんな子と別れて私と付き合えば、いくらでもテレビに出させてあげるわよ。」
おいおい、大丈夫か。
私、付き合ってないけど。
この分じゃ私は明日から恰好の的だな。
てか最後に言った人。
それ、千が嫌いなタイプだから。
千を見ると案の定、眉間にしわ寄せて嫌そうな顔を隠すことなく言った。
「僕の好みは自由でしょう。迷惑だ。」
【千･･･言っちゃった･･････！！】
愕然として千を見上げる。
悪びれた様子がない様は、以前万がいた時のRe:vale時代、ファンに対応した態度とほぼ同じだ。
女優達は一瞬放心した後、ちりぢりになって行った。
『なんてこと言うの･･････』
「僕は、女はAだけでいい。」
『そんな話してない。反感買うような事言っちゃダメでしょ。』
「じゃあ、我慢して付き合えって？そんな事をした上にある栄光は僕は、いらない。」
【いや、その台詞似たようなの知ってるけど、もっと売れてから言いなさいよ。】
まだまだ私達は芸能界の立ち位置では下っ端だ。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
