仲直り 2 〜百side〜 ページ16
『万にも私にも、Re:valeの手伝いだった頃からずっと言われてたでしょ？無理しないでって。すぐ無理するから心配になるんだよ。』
「そりゃ、言われてたけど･･･」
よく言われる。
周りが見えてないって。
自覚はない。
『ごめんね。言い過ぎた。』
Aが謝った。
オレから謝ろうと思っていたのに。
謝らせてしまった。
「オレこそ、ごめんなさい。売れるために飲み会も必要だって分かってほしくて、声を荒らげてしまって。怖かった？」
『大丈夫だよ。怖いのは百が自己犠牲にはしることだけだから。多少なら分かる。私も千も、百が大事だよ。それだけは分かって。』
やば、嬉しくて泣きそう。
『あ、着いた。じゃあ私はここで。』
電車から降りるAの手を掴んで、一緒に降りた。
びっくりしてる、A。
オレは泣きそうなのを堪えながら笑って言った。
「･･･送る。」
『うん、ありがと。』
Aは、オレが大好きな笑顔で笑ってくれた。
・
改札を出てAの居候先へと歩く。
「自己犠牲って言うけどオレ、売れるためと思ってしたんだ。早くAを陽のあたる場所に出して、思いっきり、この人がオレ達の大事な人だって世の中に知らせたい。声だけでもいいけど、本当は全部知って欲しい。ユキの事も、日本中にもっと知ってほしい。」
『陽のあたる場所か･･･私は正体不明の3人目で十分なんだけど。だって、エレクトーンが弾けて2人のそばにいられて、これ以上の幸せはないよ？２年後からの声だけでいい。それ以上望んだらバチが当たるよ。』
「バチなんて当たらないよ！もっともっとハッピーになって。」
『そんなこと言われても･･･』
オレの言葉に、Aは苦笑いした。
本当に、ユキと2人でAを守って、オレが2人を守っていきたい。
歩む足が止まる。
それに気付いて、Aがオレを振り返った。
呟くように下を向いて言う。
「オレ･･･Aが好きだから、もっともっとハッピーになってほしいよ。」
ドキドキする。
ユキ、いつもこんなに緊張しながら、Aに好きって言ってるのかな？
超イケメンだから、これ位サラリと言えるのかも。
『私も百が好きだよ。』
【えっ！！】
ドキッとする。
思わず顔をあげた。
嬉しそうに笑っている、Aがいた。
「え、ユキは･･･」
ユキの気持ち、どうなっちゃうの？！
え、付き合うの！？
うそ！！
オレ今、夢の中！？
っていうか何でユキの気持ち考えずにオレ言っちゃったんだ！！
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
