仲直り 〜百side〜 ページ15
Aがオレのこと、誰それって言った。
･･････しにたい。
怒らせたら怖いのは十分知ってるけど、譲れなかった。
でも話したい。
アンハッピーなんて辛い。
うう、謝ってしまおうか･･･
よし！謝ろう！
だって話せないなんてありえない。
Aとユキのためにやった事なのに、本人に嫌がられたら本末転倒だ。
切り替えてバラエティの収録に臨む。
バラエティはサッカーの司令塔に似ている。
色々な相手にパスして活躍出来るように誘導する。
オレに向いているようだった。
会話の成り行きと話してる人達をよく見る。
あれ？ここ、笑っていいとこ？
皆笑っている。
でも、ここで笑うと、あの人厳しい立場になるんじゃないかな？
チラリとユキを見る。
うわ、不機嫌。
そうか、いいのか、笑わなくても。
ホッとした。
収録後おかりんに、Aはまだ曲の音取り中だと聞く。
「おかりん、連れてって。謝る！」
そう言うと、おかりんもユキも優しく微笑んでくれた。
Aと一緒に帰るからと言って、おかりんとユキを帰し、Aが音取りしているスタジオの部屋の近くで待つ。
『お疲れ様でしたー！またよろしくお願いします！』
Aがそう言って部屋から出てくるのを見て、椅子から腰をあげた。
歩いてきて、オレに気付いて足を止めるA。
「お疲れ様。A。」
『･･･百。』
「一緒に帰ろう。」
『･･･うん。』
返事をしてくれる事に、すごくホッとした。
街をAと並んで歩く。
お互いにある程度変装しているからか、振り返る人はいない。
まだそこまで有名じゃないかもしれないけど。
『･･･バラエティ、どうだった？』
「楽しかったよ。オレ、向いてるかも。」
そう言うとAは笑う。
『サッカーの司令塔みたい？』
ビックリした。
ほんと、何でオレの考えてること分かるんだろう。
「うん。すごい。テレパシー？」
驚いて不思議そうに聞くオレに、Aは笑った。
『あはは、そうきたか。それならケンカしないでしょ。』
改札を通ってホームへ歩く。
「でも、分かってて怒ったよね？記憶なくす位酔ったって。」
Aは驚いたようで、目を見開いた。すぐ笑う。
『やっぱり、それだけ酔ったことあるんだ。』
「え！引っ掛けたの！？信用されてないって凹んだんですが！」
『あはは。引っ掛けじゃないよ。ただ想像ついただけだよ。』
電車に乗る。意外と混んでいる。
ドア付近で、声を小さくして話を続けた。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
