初めての喧嘩〜百side〜 ページ12
Aとケンカしちゃった。
記憶がなくなる位に酔った事は何度かある。
心配かけたくなくて、ないって言った。
見たことないのに、Aは、オレが記憶がなくなる位酔った事があると簡単に言ってのけた。
家に帰るときは必ず酔いをある程度冷ましてから帰るし、ユキが知ってるとは思えない。
何でだろう。
いつ知った？
Aの怒った顔を思い出す。
怒らせちゃった。
でも売れる為には飲み会も必要だって分かって欲しかった。
Aが、人付き合いは百が得意で助かるっていってくれたりもする。
だから、勝手に分かってくれると思ってしまった。
ユキだって、オレがいて助かるって言ってくれた。
２人の為に何かが出来るのは嬉しい。
なんでもやりたい。
こういう気持ちは伝わらなくてもいい。
自己満足だけど、２人を守りたいんだ。
それにしても、Aは時々、ビックリする位勘がいい。
深く考えてるのかな？
女の勘ってやつ？
オレの気持ちには気づかないのに。
「百くんどうした？呑んでる？」
「あっ、はい！飲みます！美味いですね！」
慌てて笑顔で返す。
オレらしく、元気に振る舞う。
ここは芸能界の一種の社交場だ。
落ち込んでなんかいられない。
今は悲しい気持ちに蓋をして、一生懸命接待した。
「百くん、この前助かったよ。またお願いできるかな？」
「はい！もちろんです！」
無茶な頼み事だって、やれると思えば出来る。
大丈夫だ。
A、オレ、無理だと思ってないよ。
オレはいくら汚れてもいい。
ユキやAを汚したくない。
2人を無傷のまま、この世界に残すんだ。
憧れて、尊敬して、大好きで。
やっと手に入れた期限付きの幸せ。
何があっても守るよ。
それがオレの幸せだから。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます！落ちは決定した物が知りたくなれば、“契約設定＆落ちと挨拶”をご覧ください。こういうコメント、元気になります！嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2019年2月17日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 読んでいて凄く引き込まれます。更新スピードも早くて飽きなくて面白い！百と千どっちとくっつくのかわくわくしながら読んでます。これからも楽しみにしてますー！ (2019年2月17日 20時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月16日 3時
