【アイナナ】この道の先に。 (ページ33)

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【先輩、２人と遜色なく意見交換出来る位の才能なんや･･･凄い･･･】

ラストに、ヤスさんが出てきて、五線譜のモチーフの指輪を誰かの手に乗せた。
その相手の顔は先輩だった。

ヤスさんの音声がテロップと同時に流れる。

“私は彼女を推薦します。”
“最終的に決めるのは、大好きなあなた達です。”
“投票は、Re:vale公式サイトにて。期間は、本日より･･･”

RabbiTubeの動画は、そこで終わっていた。

ほう･･･っと息が漏れた。

でも、これじゃ投票できないな。

３人が仲良いのは知ってる。
出来るなら賛成したい。

でも、私はそこまでRe:valeを知らない。

先輩の才能や腕も知らない。
ヤスさんの腕も観たことはない。
ラジオで曲を聴いた事はあるけど。

並べるだけの才能があるか、それ以上じゃないと、私はどうしても賛成ボタンを押そうとは思えない。

テレビはない。
多分私のように思う人も絶対いるはずだから、どこかで、テレビとかで、先輩が演奏してる番組があるはず。

でないと勝算は得られへん気がする。

スマホを取って、連絡先を表示させた。

『･･･もしもし。今、平気？』

自分が思ったことをそのまま伝えると、日にちが空いてる日を言われて、会うことになった。

・

『おじゃましまーす。』
「おー、いらっしゃい。」

IDOLiSH7の寮。
夜に仕事があるからと、日中に、録画してるのを三月くんが観せてくれる事になった。

一織くんと陸くん、環くんと逢坂くん、二階堂さんは仕事。
ナギくんはアキバに行ってるらしい。

お土産に王様プリン･･･より安いプリン･･･(ごめん！環くん！！)
ケーキだと、三月くんがケーキ屋の息子ってあったから、ケーキじゃない方がいいし、ケーキ高いし。

リビングにあるでかいテレビ。

ドキドキする。
初めてのテレビ。

いや、家電量販店で見たことはあるけど。

おばあちゃん、ごめん！
でも、先輩を知るために必要なの！！
百さんも遠まわしに投票してって言ってるんだと思うから！

「テレビつけといていいぞー。」

キッチンにいる三月くんが声をかけてくれる。

つけるって、画面だよね。
スマホみたいにどっかに電源あるのかな。

キョロキョロテレビの周りを見るも、よく分からない。

タッチパネル？
スマホでさえ電源あるのに、そこまでハイテクなのかなテレビって。

画面らしきものをペタペタ触っても、うんともすんとも言わない。

うん。諦めよう。