【アイナナ】この道の先に。 (ページ16)

今日:8 hit、昨日:7 hit、合計:158,955 hit

16　（引っ越し先）ページ16

“体に悪いぞ。”
三月くんの言葉･･･

【やっぱりたまには作ろう。】

自分の今の状況と、今日中に返事しますと伝えて、もう1軒。
こっちが百さんと千さんが昔住んでたというアパート。

大家さんのおばちゃんは、何度もお2人の家賃を待ったという話もしてくれた。
Re:valeも苦労したんだ。
その上で、コレくらいの家賃がいいと思ってくれたのかも。

今はリフォームした後で、匂いがとれるまであと２日位だから、そろそろいつもの不動産屋に仲介頼もうと思ってた所に、百さんと千さんから部屋が空いてないか聞かれたとのことだった。

売れない芸能人とかがよく住むらしい。
主に百さんの紹介で。

【凄いな、百さん･･･】

『あの･･･』

さっきのアパートの大家さんへと同じ事を伝えて、了承してもらってから買い物して帰る。
どちらの物件にするのかは、大家さんの返事で決まっていた。

・

【いるかな･･･三月くんか一織くんか陸くん･･･】

IDOLiSH7の寮を見上げた。
連絡先を交換していないから、引っ越しするっていうことだけ伝えたいと思って来たのだ。(引っ越しって言っても、荷物少ないからすぐ済むけど。)

警備員さんは一度会ってるから、追い払われなかったけど･･･

他の会ったことない人が出てきたらどうしよう。
インターホン押すの怖い！

「･･･だれ？」

後ろから車が止まる音と、男の人の声がしてビクッとした。

知らない声。
振り返る。

【でかい･･･】

大きい男性が２人。

「え？ファンの子？警備員さんいるのに･･･。」

ポニテの背の高いイケメン男性が、警備員さんに話しかけた。

「ファン？･･･こんな夜中に女の子１人って、あぶねえぞ？」

ちょっと水色がかった色の、透き通った目の人が、私の身長に合わせるように屈んでくれた。

『あの、三月くんか一織くんか陸くんは･･･』
「みっきー？いおりん？りっくん？３人のファン？」
『違います！』

「環くん、その子、三月くんの友達だって。」

ポニテの人が戻ってきた。
車からビニール袋を出して“たまきくん”とやらに渡してる。
明らかにピザ。

「三月くんは今日は遅いと思うよ。一織くんと陸くんは、そろそろ戻るかな。」
『あ、ありがとうございます。あ、えと、AAって言います。ちょっと引っ越しするのでご報告に。』

「ああ、これはご丁寧に･･･大神万理です。」
「四葉、環。」

顔面偏差値高いな。
IDOLiSH7って。

「入っていけば？えーと･･･A？」