ナギの告白 3 ページ20
物凄い身を乗り出したナギにビックリして、反射的にソファの背もたれに逃げる。
『違･･･ノーだよ！ノー！！ソルちゃんだって、タイムリープなんてうちの親に言ってないから！未来予知とか、中身が入れ替わったとか、とりついてるとかも、十分変だけど！』
「！！･･･わかりました。真実は本来、この場合は口にしてはいけないものですから。YesであってもNoと言うべきデスね！」
『ノーだってば！』
百、楽しそうに笑ってる場合なの！？
「･･･しかし、だからこそ感謝はしています。」
『ちょっと聞いてる！？･･････感謝？』
キョトンとした私に、ナギは優しい笑顔で言った。
「ハルキに会えると、身近にヒントはあると、アナタは励ましてくれた。･･･未来を知っているとワタシが分かってると思ったからこそ、口にされたんデスね？ですからワタシは言いました。“ワタシに言っても良いのか”と。その問いに、アナタはYesと言った。運命を変えない最小限の情報をくれたんだと思いました。」
確かにナギの考えは、一理あるように見える。
あれは、考えずに動こうとした私に、万がブレーキをかけてくれたからだし。
でも、感謝される資格はない。
【桜春樹の事は、何も言えなかったんだから。】
申し訳ない気持ちになっていると、百が笑いながら、ポンポンと私の背中を叩いた。
「あんね、ナギ。Aはさ、前世の記憶があったんだよ。」
「？･･･ワン・モア･･･」
ナギがキョトンとした。
「前世の記憶。」
百は、簡単に、私が記憶を持ってたこと、忘れていってる事を説明してくれた。
「･･･つまり、確かにナギの言うように、出来事を変えたりするのは怖がってたから動かなかったけど、怖い気持ちが薄れていったから、行動するようになったんだよ。でも、それでも物事を変えるには順序がある。だから身動き取れないこともあるけどね。」
ナギは俯いていて、表情は読めない。
膝においた手が震えてる。
怒ってる？
でも責められても仕方ない。
緊張しながらナギを見てると、急にナギが立ち上がった。
思わず百と一緒にのけぞる。
「ファンタスティック！！ここーなの世界に第一話から入るような感じですね！？グレイト！」
『え！？ここなの世界！？』
「間違ってないんじゃない？そう考えるとさ、めっちゃわくわくしない！？だからさ、Aも楽しんでる時があったの！そういう時、こっちまでハッピーな気分になんだよね！」
百が物凄く嬉しそうに笑った。
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ミズ ミズ(プロフ) - さざんかさん» コメントありがとうございます！こちらは心のままにほぼ欲望に忠実に書いてたものなので、そう言っていただけるのが恐縮ですが、嬉しくもあります。続編もあり、主人公の性格が微妙に変わったので気に入って頂けるかわかりませんが、気分が向けば、よろしくお願いします (8月15日 10時) (
レス) id: 26c48aa660 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 完結おめでとうございます！執筆本当にお疲れ様でした！あれもこれもそれもどれも神がかってると言っても足りないくらい感動的で神秘的で、とっても素敵でした！✨️こんなに心揺さぶられる物語中無いです…ありがとう、と、切に切に申し上げます。ありがとう。 (8月15日 3時) (レス) @page50 id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - jackandeve1207さん» 長いお話で所々至らない部分が多かったと思いますが、読んでいただいてありがとうございました！続編ですか(｀･ω･´)楽しそうですね！案練って、3月4月位なら可能かも･･･女の子目線、ガツンと書きたいなと思ってたんです(笑)ありがとうございます！ (2021年2月3日 22時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
jackandeve1207(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました。その後の話が読みたいです！百くんとの生活とか気になります！ (2021年2月3日 18時) (レス) id: d91163b80d (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 近藤。さん» 打ち間違えてました(汗) いい作品って言われるの、嬉しいです！また他、精進していきたいと思います。こちらこそ長い間、読んでいただいてありがとうございました！ (2020年3月30日 7時) (レス) id: 27e90bca53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2020年3月5日 7時
