笑顔のキミが好き【if･･･大神万理】 4 (ページ43)

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124　（クリスマスの約束）　～万side～ページ43

千の誕生日は、帰りが遅い千を待って、百くんとAが祝うらしく、俺はサプライズ内容を聞いて遠慮した。

Re:valeとして再出発のような気持ちの再確認のような事だったから。

25日は仕事で遅いから、元々26日に会おうとは言っていたけど、結局ミスター下岡さんの忘年会の予定だしという事で、27日に２人で会うことになっていた。

でも･･･

万変装してさ、プレゼントを一緒に買いに行かないか?
A欲しいのが決まってるの?
万うん。Aも欲しいのをもらった方が嬉しいだろ?
A私の事考えて選んでくれたって思うだけで、十分嬉しいけど?

【ぐ･･･】

思わず、クッと心が締め付けられるも、ここは仕事場。
昼休憩中だけども。

なんでもない振りをして、自作の弁当を一口、口に放り込んだ。

「珍しいですね。万理さんが食事しながらラビチャって。」

壮五くんの言葉に、少しギクッとする。

「仕事？Aっち？」
「どうしてその二択･･･」

環くんの言葉に苦笑しながら口の中のものを飲み込んだ。
環くんがケロッと答える。

「だって、ゆきりんだとすぐ返さねえじゃん。ももりんはテンパって、滅多にラビチャしなさそう。それに･･･」

それに？

「バンちゃん、さっきちょっと“うっ”ってちょっと嬉しそうに言ってた。嬉しそうなんって、俺らの仕事で良いことあったか、Aっちじゃね？」

環くんは本当に鋭くて、人をよく見てる。

「･･･そんなに俺、わかりやすい？」

若干しょぼくれながら聞くと、壮五くんは両手を大きく振って、そんなことないと言ってくれる。
環くんは、たまたま見えただけだし、と言った後にお弁当を頬張った。

ホッとして自分も食べ進める。

【･･･さて。どう返信しよう。】

少し考えて、食事が終わってからスマホを手に取った。

万サプライズも喜んでる表情想像しながらプレゼント選ぶのも好きだけど、今回は俺が欲しいものがあるから、俺だけが良い思いするような気がするのは嫌なんだよ。
Aもらう方も嬉しいから、良い思いするのは私もでしょ?

これ言い合いになる気がする･･･

「MEZZO"さーん。お願いします！」
「あ、はい！」

万滅多にないデートする理由にはちょうど良いだろ?

送信してジャケットのポケットにスマホをしまった。