笑顔のキミが好き【if･･･大神万理】 4 (ページ3)

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「でもマウス嬉しかったですよ！」

紡さんが笑顔で言うから、考えるのを止めた。
姉鷺さんが、明らかに“ゲッ”って言いたげな顔をした。

慌ててスマホで、プレゼントした物の写真を見せると、岡崎さんが、かわいい～。と言ってくれる。

「かわいいよね～。」

「あんたたち！女子高生か！まあ、男なんて、気が利かないもんよね。私が楽と撮られた時もそうだったわ。」

姉鷺さんは、“八乙女楽、自宅マンション前で、謎の長身美女と密会！”って写真を撮られたらしい。
美女って所が、物凄く嬉しそう･･･

たいして気にしない態度だったことも話されて、紡さんを元気付けようとしてる。
岡崎さんも続いて言う。

「そうですよ！自分はヤスさんともAさんとも撮られませんが、百くんと千くんが、ばんばん週刊誌に載ってますから！」

「ヤスはさすがにマークされてるでしょ？」
「最近は途中までメイクして楽屋入りしてから完成されるので、誰かバレないらしいです。」

「へえ。なら、IDOLiSH7が女子アイドルだったら、大神さんなんか顔を何とかしないと、腹ペコ狼の極悪人みたいに書かれてたわよ。」

姉鷺さんの言葉に、岡崎さんがたとえ話に乗った。

「女の子だとまた大変ですよね！ヤスさんだから心労はそこまでないですけど、Re:vale全員が美女だったら、今の倍、心労が増えてたと思います。」

「全員女だったら、あんた、だれかと付き合ってたわよ。Aちゃん狙ってないでしょうね？そういう抜け目ないとこあるわ。」

姉鷺さんが呆れたように言うと、岡崎さんが俺をチラッと見て慌てた。

「えっ？狙ってないです、狙ってないです！でも他の２人なら選べないんで同時進行します。･･････まあ、あのお二人は、Aさんしか目に入ってないですけど。」
「ああ、そうね･･･」

何とか話題を変えたくて、姉鷺さんの好みの男性を聞く。
姉鷺さんは、キッパリとハッキリと言った。

「王子様。」

「「「おお･･･。」」」

料理が運ばれてくると、振った話題が失敗したのか、次々好みの異性を言うハメになった。

「えーと･･･可愛い子ですかね。」

無難に答えた。

「曖昧ね･･･」
「曖昧ですね･･･」

姉鷺さんが不服そうに、紡さんが笑いながら言う。

姉「可愛い子ならいくらでもいるし、何を持って可愛いのかってハッキリさせないと。」

「そこまで真面目に答えないといけないんですか？」

苦笑いしながら、何とか答えを逃げ切った。