検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:17,030 hit

100 〜万side〜 ページ19

「ナギくんの事も今からとても重要だけど、君はAちゃんと付き合ってるから言っておくよ。」

なんの話だろう。
頷いて姿勢を正す。

「さっきの彼は、半年位前、Aちゃんの過去を調べたそうだよ。ナギくんが“自身の興味で勝手に調べた事は謝ります”と、“Aちゃんに不利益な事はしない”と伝えて欲しいと言っていたらしい。・・・思い当たることあるかい?」

「思い当たること・・・ですか?」

あるとすれば、ナギくんが、Aの記憶のことをわかってるんじゃないか、という事くらいだ。

【半年前・・・三組合同の全国ツアーの辺り・・・】

「・・・分かりませんが、Aは調べられてた事を知らなさそうですし、不利益な事はしないと言うのなら、全てナギくんの口から、Aに言って貰いましょう。・・・最悪の場合は考えなくてはいけませんが、その場合は、俺がAに伝えます。」

「万理くんなら、そう言ってくれると思っていたよ。」

俺の真っ直ぐな言葉と目に、社長は微笑んでくれた。



それからはナギくんを迎えに行くと決めた紡さんと一緒に、IDOLiSH7の仕事をノースメイアで出来るものと出来ないものに分け、ノースメイアで仕事をする手続きをし、残れる事務所スタッフも交えて、徹夜で企画書類をまとめあげた。

結果、20日後にノースメイア行きが決まった。
・・・MEZZO"と陸くんと俺は、19日後だけど。

ノースメイアに行く前々日。
仕事を終えて、いつものように寮周りの警備をしてからAの家に入る。

『お疲れ様。』

「やっと来れた。ごめんな、今日しか時間とれなくて。」

『お互い様だよ。何か食べた?』

適当に食べたと言うと、ちゃんと食事取りなよと言って、Aが笑う。
そこまでキチンと取ってなかったニュアンスで言ったつもりはなかったけど、バレたらしい。

『お風呂、入ってるよ。入る?』

自然に聞かれて驚く。
結構良いもんだな。

「いいね。新婚さんみたいで。」
『へ!?』

わー。
すごい真っ赤で、金魚みたいに口パクパクしてる。

かわいい。

真剣じゃないわけじゃないけど、結婚まで意識してない。
でも・・・気持ちのタイミングが合えば、それもいいかも。

でも今は・・・

Aを引き寄せて首筋に顔を寄せた。

「Aは・・・入ったのか。いい匂い。」

ボディーソープの匂いがする。

『・・・っゆっくり入ってきて!』

体を押されて離れると、Aはやっぱり真っ赤で、可愛くて笑った。

101→←99 〜万side〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
193人がお気に入り
設定タグ:アイナナ , Re:vale , 大神万理
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:miz | 作成日時:2019年12月2日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。