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ゆっくり立ってくださいと言われて立つ。
白いウェディングドレス。
ヒールはそこまで高くないけど、歩きにくい。
「ドレスの前側を蹴るように歩いてくださいね。」
蹴るように？
蹴っていいの？
とりあえずゆっくり蹴るように歩く。
写真撮る時間、今日くらいしかないって思って予約してくれたんだろうなと、心が温かくなりながら必死で歩いた。
こちらですと言われて止まると、お父さんがいた。
驚くけど、ヤマさんのサプライズだもんな、ありえると勝手に納得した。
『お父さんも一緒に写真撮るの？』
「そりゃあ撮るよ。」
『お母さんは？』
「中。」
【中？】
音楽と同時にドアが開く。
え。
待って。
写真だけじゃないの？
うそ。
お父さんが私の腕を取って、お父さんの腕に乗せる。
中には、後ろから、ZOOL、TRIGGER、万、IDOLiSH7、凛太郎、おかりん、百、千、私の友達、つむちゃん、おじさん、ヤマさんのお母さん、志津雄さん、お母さん。
目の前に、燕尾服姿のヤマさん。
お父さんの手が、私の手をヤマさんの手に乗せる。
こんなの、聞いてない。
『･･･っ。』
神父さんがなんか言ってる。
ああ、知ってる。
誓いの言葉だ。
「誓います。」
ヤマさんの言葉に涙が止まらなくて、次は私が答えなきゃいけないのに･･･
『ち、かいます･･･』
震える声だったけど何とか言えた。
指輪の交換は、さっきしまわれたヤマさんからの指輪じゃなかった。
新しい。
シンプルな指輪だ。
ヤマさんに指輪を通された後、震える手で、ヤマさんの薬指に指輪を通す。
ベールを上げるために少し屈んでと介添え人に言われて屈んだ。
「･･･キレイだな。」
『･･･ドレスが？』
ヤマさんが私の涙を指で拭って、くしゃって笑う。
そのまま顔が近づいてきて、静かに目を閉じた。
それから皆で写真撮った後、和装で家族で写真を撮った。
着替えてからレストランで皆で普通に？食事する。
案の定ヤマさんもみっちゃんも、そうちゃんも龍ちゃんも酔っ払って、お父さんも酔っ払って･･･
ZOOLはポカンとして見てた。
『こういうのに慣れないと、後々苦労するよ。』
ミナは“そうみたいですね”と笑ってたけど、あんな大人にはならないと必死で言ってたハルには笑った。
だから、たまちゃんと意気投合してたけど。
『ヤマさん、ありがとう。』
新居に戻ってから、落ち着いてから改めて言った。
もう、その言葉位しか出てこない。
もっと感謝の気持ちをたくさん伝えたいのに。
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ミズ ミズ(プロフ) - めめさん» 初めまして！コメントありがとうございます！素敵って言われて嬉しいです＞＜私から見た大和さんはこんな感じです(笑)ここまで読んでいただいて、ありがとうございました！ (2020年5月6日 15時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - mizさん初めまして！大和編お疲れ様でした！とても素敵な作品に出会えてました！最終回、心が暖かくなり、本当に幸せな気持ちになりました。mizさんの大和さん、めちゃめちゃ好きです！また、mizさんの書く大和さんに会いに来ます！これからも応援しております！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 93a55bd485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年10月20日 0時
