258 〜大和side〜 ページ41
年末のブラックオアホワイトが終わって、みんなで初詣に行く。
後でTRIGGERと落ち合う予定だ。
みんな揃って、新年の挨拶をする。
Aは毎年、百さんと千さんと行くし、来年からは俺と行くだろうからと、２人と初詣に行っている。
本当は、一緒にいてあげたかった。
いや、俺が一緒にいたかった。
ヤス最後の日だったから。
ブラックオアホワイトの舞台袖で、スッキリした表情をしていたけど。
「大和さん。行って来いよ。」
「え？」
ミツの言葉に、おーいと声がした後ろを見た。
Re:valeだ。
笑って足を向けてRe:valeと向き合うと、百さんがAを、千さんが俺の背中をトンと押す。
Aと目を見張って、笑った。
甘酒に鮎の塩焼き。イカ焼き。
『飲んべえっぽい･･･』
「美味いじゃん。食う？」
イカ焼きを一切れ割り箸で挟む。
Aがそのまま口を近づけて、イカ焼きを食べた。
『･･･ん。美味しい･･･』
「だろ？」
『私のも美味しいよ。』
チーズハットグを差し出してきたから一口かじる。
すんげえチーズ。と、ケチャップの味。
当たり前だけど。
「こういうの流行ってるよな。」
『別に流行りだから食べたいわけじゃないよ。美味しそうだったから。』
「チーズ好きだな、お前。」
『女の人は好きな人多いって言うよね。』
「俺がそう言ったらふてくされる癖に。」
『自分で言う分はいいの。』
おみくじ引いたとか、お守り買ったとか話す。
人が多い事と、若干変装してることもあって俺らに気づく人はいない。
堂々としてるのが一番いい。
さすがに手とかは繋げねえけど。
そういや、ヤス最後って寂しくなったりしないのかね、こいつ。
ケロッとしてるけど。
「･･･認められると良いな。」
何が、とは言わない。
でも伝わったらしく、Aは小さく、うん、と言って歩きながら夜空を見上げた。
なのにどこか違う所を見ている感じ。
「･･･不安？」
『ん？･･･いや、そうじゃなくて･･･本当に終わったんだなあって思って。』
ヤスのことか。
「まあ、3年半？4年近くか。やってきたんだもんな。」
『うん。それもだけど、記憶もなくなってるから。11年･･･長かったな･･･』
え！？なくなったの！？
大声を出しそうになって一歩手前で我慢すると、むせた。
Aが笑いながらペットボトルのお茶をくれる。
飲んで一呼吸置いてからAに返した。
「なんで言わなかったんだよ。」
『確証がなかったの！』
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ミズ ミズ(プロフ) - めめさん» 初めまして！コメントありがとうございます！素敵って言われて嬉しいです＞＜私から見た大和さんはこんな感じです(笑)ここまで読んでいただいて、ありがとうございました！ (2020年5月6日 15時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - mizさん初めまして！大和編お疲れ様でした！とても素敵な作品に出会えてました！最終回、心が暖かくなり、本当に幸せな気持ちになりました。mizさんの大和さん、めちゃめちゃ好きです！また、mizさんの書く大和さんに会いに来ます！これからも応援しております！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 93a55bd485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年10月20日 0時
