247 〜大和side〜 ページ30
「大和さん、何見てんだ？大和さんも、千葉さんとAにお土産、なんか買っといた方がいいぞ。」
「おー･･･まあ、なんか適当に買うわ。」
スマホの電源を切ってポケットに入れる。
その後、ナギが来る可能性のある場所に行って、交代で粘ったり。
ナギと会えるも陸の体を気遣ってくれたから、信じて任せたり。
九条鷹匡やタマの妹、ZOOLに会ったり。
タマとソウが喧嘩を始めると止めた。
ここにいる奴ら、みんな、怖いんだ。
正解かどうかわからない道を歩いて来たから。
自分の心に従って進んだけど、過去の自分が正しいものを選んだかわからない。
うまくいかない時程思う。
いつだって、過去の自分に追いつかれて、復讐されるのが一番おっかねえ。
そう口にしながら、千さんやAを思う。
あの２人は、それを乗り越えて、それでも前を向いて、自分自身と戦ってる。
だから惹かれる。
片方は、性格が難だけど。
「一瞬の出来事で、自分の評価や人生が決まっちまう。そいつに、ずっと、復讐され続けるんだ。」
全部、全部、Aの姿も、自分の姿も思い出しながら口を開いた。
「こんなことなら、なんもしなきゃ良かった。なんも望まなきゃ良かったってさ。」
“こんな記憶なんてなきゃよかった。”
「でもさ･･･。そんなクソみたいな自分も、なんとかしようともがいた証じゃんか。」
誰も何も言わないのは、それぞれの傷を振り返っているからだろう。
傷がない奴なんて、いないんだから。
「有頂天になって舞い上がった、幸せな自分だし、全力で何かのために怒った自分なんだよ。じゃあ、連れて行くしかねえよ。そいつらともうまくやっていこうぜ。ほどほどにさ。」
「･･･大和さん･･･」
「それに、そうやって、成功した奴らを俺たちは知ってるよ。過去に復讐されて、過去に助けられながら、優しくないけど優しい、弱くて強い、俺たちみたいに、ずっと、戦ってる奴ら。･･･まあ･･･。片方は、あんまり、堂々と、手本に挙げられる人ではないけどさ。」
その後、ZOOLと別れて夜は早々に寝た。
夜中に、世界中が騒いでる記事にも気づかずに。
・
朝起きて飯を食った後に、ニュースをと思いながらスマホを見ると、トップ記事を目にして驚いた。
【は･･･？】
“ヤス引退！！ありのままの自分で生きていく。”
なんだよこれ。
聞いてねえぞ。
ガセじゃないのか？
「どうしたの？」
俺が完全にフリーズしてた事に気づいた万理さんが声をかけてきた。
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ミズ ミズ(プロフ) - めめさん» 初めまして！コメントありがとうございます！素敵って言われて嬉しいです＞＜私から見た大和さんはこんな感じです(笑)ここまで読んでいただいて、ありがとうございました！ (2020年5月6日 15時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - mizさん初めまして！大和編お疲れ様でした！とても素敵な作品に出会えてました！最終回、心が暖かくなり、本当に幸せな気持ちになりました。mizさんの大和さん、めちゃめちゃ好きです！また、mizさんの書く大和さんに会いに来ます！これからも応援しております！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 93a55bd485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年10月20日 0時
