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お風呂をあがって、ヤマさんが入ってる間にドライヤーをかける。
志津雄さんの家に行って、結婚しますって挨拶って、反ツクモ同盟の話をしに行く前の方が、本当はいいんだろうけど。
なんでそうしなかったんだっけ？
･･･ああ、ヤマさんが１人で乗り越える必要性があるのに、私と先に一緒に挨拶行くと、壁がヒョイッて乗り越えられちゃうから、やめたほうがいいなって思ったんだ。
･･･またこれも忘れちゃうな。
忘れる前に挨拶行かないと、きっと後々モヤモヤする。
「どうした？」
手にあったドライヤーを取られて見上げる。
ヤマさんがタオルを首にかけて、ドライヤーを持ってソファの後ろから私を見下ろしていた。
『あー･･･記憶がなくなっていってるから、過去の自分の行動が理解できる事と出来ないことがあって。もうこの先を記録してある日記帳も見ないようにしてるからって考えてた。』
「え？日記帳見ないのか？」
ヤマさんが私の髪にドライヤーをあててくれる。
『うん。大まかな事は記憶にあるけど、でも私がいるから変わることが出るはずなんだ。』
「そりゃあ元々、Re:valeは万理さんと千さんだけだったり、千さんと百さんだけだったりなんだろうけど。既に色々変わってんだろ？千さんがAに一途とか、Aと俺が付き合うとかさ。」
でも、万と私が元々Re:valeだって記事が出るはず。
なら、反ツクモ同盟で千を信じなくなった人たちの心は、離れていかない。
未来は変わる。
だから私は“いいよ”って言ったんだ。
百と千が、年が明けたら、私がヤスに音楽を教えれる程の実力の持ち主ってバラそうって言われて。
『うん。でももっと変わるよ。きっと。』
「変わってるかどうかは、俺にはわからねえけど･･･。うまくいくといいな。」
『うん。･･･あと、これはオフレコだけど･･･』
私が言うのと同時に、ヤマさんが、おしまい、と言ってドライヤーの電源を切った。
「なんだ？」
『結婚する2月までに、色々清算するつもりだから、迷惑かけたらごめんね。』
「何だよ？清算って。」
ドライヤーをしまってくれた後で、ヤマさんが私を振り返る。
『内緒。』
「えー？･･････業務上の理由か？」
文句言いたげな顔をしたのに、すぐに真面目な顔で聞いてくる。
明確には言えなくて、苦笑いして頬をかいた。
「･･･そうか。･･･気にすんな。頑張れよ。」
ポンと頭に手を置いて笑ってくれるヤマさんの優しさが嬉しくて、笑って頷いた。
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ミズ ミズ(プロフ) - めめさん» 初めまして！コメントありがとうございます！素敵って言われて嬉しいです＞＜私から見た大和さんはこんな感じです(笑)ここまで読んでいただいて、ありがとうございました！ (2020年5月6日 15時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - mizさん初めまして！大和編お疲れ様でした！とても素敵な作品に出会えてました！最終回、心が暖かくなり、本当に幸せな気持ちになりました。mizさんの大和さん、めちゃめちゃ好きです！また、mizさんの書く大和さんに会いに来ます！これからも応援しております！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 93a55bd485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年10月20日 0時
