240 〜大和side〜 ページ23
改めてイチと話した。
イチが賛成しないのもわかる。
けど、巷では俺とAが付き合ってるという噂が、噂レベルだけどある。
悲しむファンもいるかもしれない。
けど、やっぱりと思うファンもいるだろう。
それに世間でのAの好感度は良い方だ。
マイナスにはならないと思う。
そう言うと、イチは息を吐いて、指でチョキを作った。
「？」
グーを出すと睨まれた。
「ジャンケンじゃありません。私が賛成しにくいと思う理由は２点。」
手を引っ込めて頷いた。
「１つ。Aさん自体の好感度が高いのは理解しています。それだけならむしろ踏み台にもなって良いと思えるので、賛成していたでしょう。」
「踏み台･･･」
イチらしい物言いだな･･･
思わず苦笑い。
「あちらは後ろ盾も大きいですが、私たちIDOLiSH7にとっての七瀬さんのように、Re:valeにとってのAさんは爆弾です。･･･場合によっては、七瀬さんより厄介。何故かお分かりですよね。」
「･･･ヤスだからだな。」
「はい。Aさんとヤスさんが同一人物と世間に発覚した場合、こちらにも被害が及びます。知っていたのか、黙っていたのか、騙していたのか。」
イチの言うことはわかる。
Aがヤスになった経緯や事情を知っているから、俺たちは納得している。
そこに、ファンや客を楽しませようというプロ意識があるのも変わらない。
性格も結局変わっていないから。
初めは性格付けしてたみたいだけど、いつの間にか、どっちも性格はAのままだ。
ただ世間に発覚した場合、経緯や事情を説明したって、信じるかどうかも肝になるが、騙していたのは変わらないという声が大きければ、イチの言うように被害はIDOLiSH7にも及ぶ。
【確かにそれは俺としても避けたい･･･】
けど･･･
「徹底してるから漏れないと思うけど。」
「そうですね。出来れば最悪の事態は避けたいですし。ですから、反対はしていません。」
「賛成もしてないけどな。･･･で？もう１つは？」
「IDOLiSH7は人気がどんどん上がっていきます。そんな時にリーダーが結婚となれば、水を差すでしょう。」
「それこそ、踏み台になるんじゃねえの？Aの事だし、利用したらって笑って言うぞ？」
「･･･でしょうね。あの人は、一度信用した人には、七瀬さんと同じ様にお人好しの部分もありますし。」
ため息混じりの物言いに、Aへの情を感じて、嬉しくなって笑った。
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ミズ ミズ(プロフ) - めめさん» 初めまして！コメントありがとうございます！素敵って言われて嬉しいです＞＜私から見た大和さんはこんな感じです(笑)ここまで読んでいただいて、ありがとうございました！ (2020年5月6日 15時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - mizさん初めまして！大和編お疲れ様でした！とても素敵な作品に出会えてました！最終回、心が暖かくなり、本当に幸せな気持ちになりました。mizさんの大和さん、めちゃめちゃ好きです！また、mizさんの書く大和さんに会いに来ます！これからも応援しております！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 93a55bd485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年10月20日 0時
