232 〜大和side〜 ページ15
「お姉ちゃん、すぐ治ったようで良かったですね！大和さん。」
朝、事務所に行くと、マネージャーが笑顔で言った。
「本当に良かったよ･･･ハラハラした･･･」
万理さんが心底ホッとしたように言う。
万理さんの方が安心してるように見えるのは何でだろう？
・
･･･『ああ･･･千が万に電話したらしくてね。』
Aに会えずに電話すると、そう言われた。
「それだけ？」
にしては、万理さんの息の吐きようは凄かったような？
･･･『妊娠の症状だと誤解してたんだって。千と百とおかりんが。』
「え！？」
さすがに驚く。
･･･『検査してもらったし、ちゃんと月のモノ来たし大丈夫だよ？』
「まあ･･･2月に結婚すんだし、妊娠だったら早まるだけっちゃあ早まるだけだけど。」
･･･『おかりんが一番大変になるね。間違いなく。ファンの子たちも悲しむだろうし。』
淡々としてるように聞こえんのは、電話だからか？
色々気になることも出るだろうに、コイツは･･･
「お前自身は、いいのか？知ってる未来が変わんじゃねえの？」
･･･『ヤマさんの･･･そうね。変わるね。結婚発表はないはずだから。』
「だよな。」
【A以外に結婚までしたいと思うような奴が出来ると思えない･･･】
当然結婚発表は、ないだろうと思う。
でも2月にはするんだけど。
･･･『でも、私と2月に結婚する時点で結局は変わるから。』
「いいのか？Aはそれで。」
･･･『今更だよ。私はヤマさんと生きていきたいと思うし、ヤマさんが私と生きていきたいと思ってくれるなら、そうするだけだよ。』
ファンの子には申し訳ないけどね、と、Aは優しそうな声で言った。
ジワリと心が温かくなる。
想われてる感覚が、実感できるようで嬉しい。
どう言えば、俺の気持ちも同じくらい伝えられるだろう。
抱きしめて、キスをするのが一番簡単で伝え合える方法だとは思うけど。
今年の2月の誕生日にソロで出した曲が、ふと頭をよぎる。
「･･･もし、俺にも来世があったとしても、Aといたいと思うよ。･･･お前を選ぶと思う。」
スマホの向こうで、笑ってる声がした。
【やべえ、クサかったか･･･超ハズいんだけど。】
･･･『“Ｌove two you”？』
「いいだろ。Aの事考えて選んだんだし。」
･･･『あはは。そうなんだ。･･･ありがと。』
電話越しなのに、温かい空気が流れる。
「どういたしまして。」
そう言って笑った。
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ミズ ミズ(プロフ) - めめさん» 初めまして！コメントありがとうございます！素敵って言われて嬉しいです＞＜私から見た大和さんはこんな感じです(笑)ここまで読んでいただいて、ありがとうございました！ (2020年5月6日 15時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - mizさん初めまして！大和編お疲れ様でした！とても素敵な作品に出会えてました！最終回、心が暖かくなり、本当に幸せな気持ちになりました。mizさんの大和さん、めちゃめちゃ好きです！また、mizさんの書く大和さんに会いに来ます！これからも応援しております！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 93a55bd485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年10月20日 0時
