笑顔のキミが好き【千】 5 (ページ17)

今日:13 hit、昨日:20 hit、合計:23,046 hit

太陽のEsperanza　～千side～ページ17

A急性胃腸炎とホルモンバランスの乱れだって。･･･ごめんね。心配かけて。

仕事終わりにスマホを見ると、ラビチャが来ていた。

「モモ、急性胃腸炎とホルモンバランスの乱れだって。」
「え！？妊娠じゃなかったの！？」
「みたいね。･･･妊娠だと良かったのに･･･」
「おかりんが聞いたら卒倒するよ！？」

そうだろうけど。
わざわざ子作りしようとは思わないけど。

「ユキ。Aに、子供ほしいかは聞いてるの？」
「え。聞いてない。」
「聞かなきゃ駄目じゃんか！」
「そうなの？」
「そうだよ！？」

結婚するって、一緒に生きていって、自分が一番近くにいれる以外に、家族を増やしたいとかでするんじゃないの？

【結婚するんだから、欲しいって当然のように思ってるもんだと思ってた･･･】

「･･･そう。じゃあ聞いてみる。」

でも嫌だな。
いらないって言われたくない。

なんて聞けば、欲しいって言ってくれるかな。

そんなことを考えながら、Aの家に行こうとするも、IDOLiSH7のファンの子たちが近くにいることを思い出して、Aにラビチャして食欲もまだないことを知った僕は、次の日にモモと一緒にAの家に行くことにした。

・

次の日にモモとAの家に行って、電子ピアノをしないかと提案をしたり、楽譜を渡したり話し合う。
数日後にTRIGGERも僕の家に呼んで、ライブ生中継の時に発表する新曲で、バックで踊らないかとモモとAと僕で説明した。

生中継当日。

Aの衣装に戸惑いつつも、これはこれでアリだと思いながら、TRIGGER出演のサプライズに、モモが提案したTRIGGERが歌うという、TRIGGERに対してのドッキリ。

慌ただしく日常が過ぎていく。
Aに、子供ほしいか中々聞く時間がないから“Friends Day”で月雲が何をするかとモモとAを含めて話し合っている時に聞いた。

「ねえ、A、僕との子供、欲しくない？」
『は？』

は？って言われた･･･

「ユ、ユキ！そういうのは、2人きりの時に、しっとりと聞いて！？」
「え？2人に中々なれないなら、今しかないでしょ？」

モモと話してから2人でAを見る。
顔色が、微妙に赤い。
でも困ったように眉を下げて、眉間にシワを寄せている。

【いつも表情でわかるのに。どっちだろう？】

やけに心臓がうるさく聞こえる。

いや、答えは“欲しい”でしょう。
僕との子供だよ？

『えーと。千は欲しいの？』
「欲しくない理由があるの？」