笑顔のキミが好き【千】 5 (ページ16)

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彼女の異変　4　～千side～ページ16

まぁ、Aもヤスも後々休まないと駄目だよね。

とすると、ヤスがいなくても大丈夫な曲を作らないといけないか。
どっちにしろ子供産まれたら、すぐに働けないから必要。
いや、デビュー当時のようになるのか。

じゃあ、違和感なく出来るように考えないといけない。
どうしよう。

【そういえば、何十周年とかのアーティストが、ライブで、バックにオーケストラやって歌ったとか聞いたことあるな。】

IDOLiSH7もバンドみたいに楽器の練習を番組の企画でやってる。

「･･･うん。面白いかも。」

でもそうするとエレクトーンじゃない事になる。
Aがいてもいなくてもいい扱いになるのは、ごめんだ。

Aがピアノ出来れば良いんだけど。

【昔、触らせたら、文句しか出てこなかったからな･･･】

何か合う曲を追々作ってみるのも良いかもしれない。

【あれ？じゃあ、それ用に作る曲は、Aが関係してるから、記憶にないことになる？】

いや、元々はAがいないとか言ってた。
じゃあエレクトーン弾く人がいないんだから、記憶にある曲になるかもしれないのか。

･･･曲が記憶にあるかどうか考えるの、面倒くさい。

おかりんが盛大なため息をついてから、出来る限りの事はさせて頂きます！なんて言ったから、モモと一緒に声援を送って、とりあえず今回の楽譜を完成させるからと言って帰した。

・

次の日。
映画撮影の現場では渡せないけど、こっそり渡せればと思って楽譜を鞄に入れて行く。
しんどいと言う割に、撮影はつらい表情を隠して演技が出来ている。

【トイレ行く回数が多いな･･･】

昨日おかりんが、腹痛もとか言ってなかったっけ？

お弁当も、まともに食べれてない。
映画撮影が終わって事務所に戻ると、Aの様子をモモとおかりんに伝えた。

Aは明日休みにして病院の予定にしたらしい。

【じゃあ明日仕事終わったら看病するか。】

あと今日、楽譜渡して電子ピアノする気があるか聞かないとな。

そう思ってると、おかりんのスマホが鳴った。

「はい。岡崎です。･･･はい。･･･え！？はい、それで･･･」

おかりんが電話を切ると、すぐに僕たちの方を見た。

「Aさんが待機時間中に病院に運ばれました。現場マネージャーが付いてるらしいですが自分も行きます。今から夕方の出演調整するのでお２人は仕事へ向かって下さい。ヤスさんだけ後撮りにしてもらいます。」

結果わかったら連絡してと言って、モモと仕事に向かった。