笑顔のキミが好き【千】 5 (ページ15)

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彼女の異変　3　～千side～ページ15

「千くん、何でそんな冷静なんですか。」

「まさかと思うけどユキ、ワザとって事ないよね？ちゃんと避妊してるよね？」
「あ･･･」

【この前の･･･】

あれ、ダメだったのかな。
大丈夫かと思ったんだけど。

僕が思い出してると、おかりんとモモが真っ青になった。
ていうか２人共震えてる。

「あ･･･って･･･ユ、ユキ･･･さすがにワザとだと、モモちゃんでもフォローできないよ･･･」
「え？いや･･･」

ワザとじゃないんだけど。

おかりんは口をパクパクして、金魚みたい。
いや、これはきっと、何か言いたいんだろうけど、言葉にならないのか？

え？怒ってる？

【いや、でも･･･】

「大丈夫。責任はとれるから。婚姻届もAが持ってるし。」
「そういう事を言いたいんじゃありません！！」

おかりんが、まだ妊娠って決まってないから、ここで話を止めておこうと言ってるけど。

まぁ、Aも分かってないだろうから。

「でも別に妊娠でも良･･･」
「良くないですから！！」

「病院行かせよう！どっちにしろ！ね？ユキ、おかりん！」
「オフの時間が夜しかないですね。調整しましょうか。」
「そうね。」

明日はAと僕は午前中、映画撮影だし様子を見ようということになった。

「妊･･･にしろ、体調不良にしろ、Aさんの体が心配なのは同じです。セーブ出来る所は調整しておきますので後々大変になるかもしれませんが･･･よろしくお願いします。」

「僕に似た娘か息子か･･･」

感慨深くなって呟くと、モモが両頬に手を添えて嬉しそうに言う。

「うーわー！ユキに似た顔にAに似た性格だと、めっちゃ良い！！モモちゃん溺愛しちゃうー！」

「え、僕とAの子供だけど。･･･まぁかわいいのは確かだよね。」

可愛くないわけがない。

「やめてください！まだ！まだ決まってませんよね！？一時的な体調不良で！！」

モモとそんな話をしてる中、おかりんが叫ぶも、僕の中では既に思考が先にいっている。

「やっぱりAに婚姻届返してもらって提出しよう。」
「え！？ユキ、今なの！？」

「まだAさん交えて詳しい話してないじゃないですか！早まらないで下さい！」

「大丈夫だよ。結局婚姻届貰うときに話せばいいでしょ。問題ない。」
「大ありですよ！」

おかりんが、ドラマも映画も終わりますけど、次の仕事とか歌番組とかどうしようーと頭を抱えて、胃が痛いですと青ざめている。