笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ41)

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予兆ページ41

【地下だと無理だし、私じゃ戦えない。】

どうしようか。

考えていると、スマホが振動する。

百瀬了さんに関係することで呼ばれたって事?
Aそう。百、そのスマホ、信用できる人とのプライベート用にしたよね。うまく説明出来た?
百瀬取りあえずIDOLiSH7とTRIGGER、各事務所社長とマネージャーは大丈夫。仕事とグループラビチャ以外の連絡手段は、これに変えたけど黙っててって言ってある。
Aうん。良かった。
百瀬下岡ちゃんに言えないって心苦しいよね～･･･信用してるのに、ツクモだからさー(･_･、
Aごめんね･･･
百瀬Aは悪くないよ!?(ﾟ◇ﾟ
Aあはは。ありがとう!

「２人共スマホばっかり触って･･･僕にそんなに妬かせたいの？」

千が後ろを振り返って言うので、顔を上げた。

「あれ？もう着いた！？」
「着いた。」

『ごめんごめん。』
「ちゃんと謝って。」

ムスッとしてる千に、百と目を合わせて笑う。

「ユキ大好きだから！安心して！」
『ごめんね？』

「Aは大好きって言ってくれないの。」
「Aからのはオレの特権！！」
『すぐ調子に乗るから言わない。』

呆れながら車を降りた。

ビルに入って、社長室に通された。

「「『こんにちは。Re:valeでーす！』」」

「千とAも来たのか･･･。呼んでないぞ。」

がっくんパパに睨まれた。
いや、睨んでないかも。
普通にしててもこの人目つき悪いもんな。

ジムのプールに行った帰りで、千が25メートル泳げた事を得意気に言っていて面白い。

「呼んだのは月雲了の事だ。百は親しかっただろう。」

千が眉間に皺を寄せた。

「･･･まだ、つるんでるのか？」
「もうつるんでないよ･･･！！」

百は真っ青になって慌てて答えた。

「百、聞きたい事がある。おまえと私は運動した事があるか？」

「運動？ないでしょ。ゴルフ誘っても来なかったじゃん。」

「おまえと親しい事を匂わせたら、月雲はこう聞いてきたんだ。私も運動部かと。」

【伯母さん･･･結さんの話を振られたからか。】

話を逸らすために百の話をしたはずだ。

「あー･･･。定期的に一緒にスポーツする人はたくさんいるんだ。芸能人でも、業界関係の人でも。スポーツやゲームすると人柄が分かるからね！勝ち負けより雰囲気を大事にする人、ミスを人のせいにする人、視野の広い人。」