笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ39)

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ジムでプール！　2 ページ39

『え？別に今まで言ったこともないでしょ？』
「そうだけど！」
『それに、あの人から好意は感じないもん。』
「Aの事だから、気づいてないだけかも知んないじゃんか！！」

ひどい･･･
でも言い返せない･･･

「まあ、どちらにしろ今日知って良かったよね。さ、行こうか。」

百と一緒に、むぅ･･･と口を尖らせながら、千の言葉に頷くものの･･･

『私、ジムの用意ないけど？』

「オレが持ってきた。ユキの車にあるよ。」

『あー、じゃあマネージャーに言ってくる。荷物も取ってくる。』

そう言って、マネージャーの所に行って説明して、百と千の所に戻った。
運動する前にお腹いっぱいになると体に良くないという理由で、千の車で先にジムへ行く。

『え！？プール！？』

「え？言わなかったっけ？」
『今聞いた！え？じゃあジムの用意って･･･』

水着のセットを持ってきたの？私の！？
え？スポーツ水着なかったよね！？

【恥ずかしすぎる･･･】

『千、泳げるの？』
「さあ？」
『さあって･･･』
「いいよ！オレが教えるから！Aは泳げるの？」

『まあ、バタフライ以外なら。』

お父さんに幼い頃教わった。
本当はバタフライも出来るけど、お母さんに、溺れてるみたいだと爆笑されてからバタフライはやめた。

スポーツ用の水着がないから、買ってから更衣室に行こうとすると、大丈夫だと背中を押されて更衣室に行く。
明らかにスポーツ用の水着が袋に入っていて驚いた。

【勝手に買ったの･･･しかもピッタリ･･･】

まあ、遊ぶ用の水着しか持ってないから、助かるのは助かるんだけど。
いつ買ったんだ。

プールサイドに行くと、既に百と千が軽く準備運動してる。
一緒に準備運動しながら話した。

「あー、良かった！ピッタリ？」

『うん。いつ買ったの？』

「前にジム来た時。ジムならそこまで人の目気にしなくても良いからさ、Aと泳ぎたいなーと思って。」
「僕は？」
「ユキも！Friends Dayの体力作りだと思ってさ！」

プールに入ってゴーグルをする。

「凄い泳げそうな人に見える･･･」

ポツリと呟いた千に、そっちもね、と言って笑った。

「取りあえず、どんだけ泳げるかだね。ユキ、Go！」
「え！？」

「隣のレーンで、Aも！Go！」
『ええ！？』

千がクロールで泳ぎ始める。

【わー･･･腕のフォーム綺麗･･･なのに･･･】

なのに、うまく進んでないのは、キック力が弱いせい？
いや、足がちょっと沈んでる。
両方のせい。