笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ3)

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合宿開始！　2 ページ3

別荘に入ってから、皆の部屋と紡たちの部屋とか浴室、お手洗い等の説明を受けた後、紡と同じ部屋で寝るんだと聞いて喜んだ。

ぜひ、くじ引き前に部屋に行きたい！

『どれ位にそっちに行っていいの？』

「そうですね。夕飯を召し上がって頂い･･･」
『その前に行きたい！』
「え？」

『ちゃんと作詞作曲考えるから、夕飯作り前に行きたい！』
「え･･･えと？」

紡が戸惑おうが関係ない。

他は、きちんと仕事するし、なんなら楽しめそうだとも思えるけど、幽霊と肝試しだけ回避させて！！

でもおかりんと天に駄目だと叱られた。

理由って、言えない所が悲しいよね･･･
対して百は優しい。
事情も何となく把握してくれてるからか、ずーっとギューッってするからとか･･･皆の前だと恥ずかしいとか、そういうの吹っ飛ばして怖がりそうだからなぁ私。

紡に部屋に案内されて、窓を開けた。

『わー！つむちゃん、海キレイだよ！』

「え？わぁ、本当！」

潮の香りがほのかに香って、風通しも良い。

「お姉ちゃん、そんなに嫌だったの？この仕事。」

窓際で紡が心配そうな顔して聞いてきた。

『Friends Dayも合宿も嫌じゃないよ。熱海だって、皆と一緒なのも嫌じゃないし、大好き。』

「じゃあどうして？」

『んー･･･こういうのって、肝試しとかありそうでしょ？嫌なんだよね。』

「ああ。でも、ここに来るのは知らなかった筈じゃ･･･」

『お姉さんですからね？予測は出来るのですよ？』

ニヒヒと笑って言うと、紡も息を吐いて笑った。
カメラの設置場所を教えて貰ってからみんなの所へ行った。

・

カメラの設置場所を教えて貰ったと言っても、カメラマンさんがいないわけじゃない。

そうちゃんと龍ちゃんがお茶を入れてる間に、がっくんを筆頭に、ヤマさんと千とみっちゃんがお酒を飲み始めた。

「オレも飲む！」

百も皆の中に行った。

ああ、でしょうね。
もう完全に成人組はお酒･･･。

『百、大和、楽。ちゃんと飲みすぎないように見張っててよ？特にそこの2人。』

言って、そうちゃんと龍ちゃんを指すと、ああ･･･と納得したように苦笑いして頷いてくれた。

「ヤスは？どうすんの？」

『･･････とりあえず、ここにいる･･･』

ちょこんと百の隣に座ると、百がパッと笑顔になってビールを置いて抱きしめてきた。

「かーわーいーいー！オレと離れたくないって！」
『いや、言ってません！！』

「照れ屋ー！」
『違うから！！』