お忍びでお祭り 5 ページ26
「百さんも、お姉ちゃんも、たこ焼きとジャガバタ、冷めちゃうよ？こっち座って食べたらどうですか？」
陸の言葉に、勧められるまま腰を落とそうとすると、百がハンドタオルをひいてくれた。
「どうぞ？」
『えと･･･ありがとう･･･』
うーん、照れる･･･
「どーいたしまして。折角の可愛い浴衣が汚れちゃうでしょ？」
『私のタオルも･･･』
「いーの！男はそんまま、ドカッと座るから！ほら、食べよ？」
「さ、さすが百さん･･･見習いたいです･･･」
「ソウも出来るだろ、あん位。」
「えっ！？大和さんの方が出来そうですが･･･」
「ああ、まー･･･すんじゃねえか？好意のある相手なら。」
「さ、さすがです･･･」
そうちゃんとヤマさんの会話を聞きながら、ジャガバタを食べる。
『ん。美味しい！』
「たこ焼きも美味しいよ？ほらA、あーん･･･」
『え･･･』
合宿を思い出して照れる。
「ん？大きい？」
『あー･･･大丈夫･･･』
パクッと食べてモグモグ。
『美味しい！』
「いいなー･･･お姉ちゃん、美味しそう･･･」
『ん？陸も食べる？』
「いいの！？」
たこ焼きに刺さっている爪楊枝を2本使って、たこ焼きを取った。
『はい、陸。あーん･･･』
「あー･･･ん！美味しい！」
陸の笑顔に、こっちまで笑顔になる。
百がズイッと、たこ焼きのパックを私に差し出した。
「A！モモちゃんにも！」
『は？何対抗してるの？相手は陸だよ？』
「いいから！！」
『はいはい。』
同じ様にたこ焼きを取って、百に食べさせる。
ガサッと音がしたので、そっちを見ると、みっちゃんといおりんが戻ってきた。
「ただいー･･･あれ？Aと百さん。」
「こんな所でいちゃつかないで下さい。」
「えー？一織。羨ましいからって怒っちゃ嫌だなー？」
「なっ･･･！別に羨ましくなんてありません！」
百「ツンデレ！！」
三「あー･･･まあツンデレだな。」
『ツンデレいおりん可愛いよ？』
「ぐ･･･っモモちゃんにはツンデレ要素はない！負けた！」
「何の勝敗ですか！？ツンデレではありませんけど！？」
『百はツンデレよりデレデレだもんね。』
三「あー･･･そうだな。千さんにもAにもな。」
「それはAが可愛いから！ユキも格好いいから！」
「私はツンデレじゃありませんよ！？」
皆でワイワイ言いながら食べ終わる。
百に手を引かれて、皆とバイバイして、また露店巡りをした。
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作者名：miz | 作成日時：2019年8月4日 7時
