笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ14)

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肝試し 2 ページ14

「大和くん。全員参加じゃなくてもいいでしょ。」

「折角十さんもソウもリクも頑張ったんだから見てあげてくださいよ、先輩。」

たまちゃんと一緒になってガタガタ震える。

「ヤマさん悪い顔。」
『元々だよ。』
「悪かったな！」

別荘の庭で肝試しをやってる。
順番に一回りして戻ってくる。

「ぎゃーーー！！！」

たまちゃんの叫び声に泣きそうになった。

「編集で何とかしてもらおう。」
『あ、賛成。』

千の言葉に頷いて逃げた。

･･････捕まった。

『女の人には優しくしないとモテないよ！？』
「生憎アイドルなんで心配ない。」
『ヤマさんの意地悪！！』
「呼び方変わってんぞ。」
「･･･大和くん。人には優しくって教わらなかった？」
「あんたに言われたくねえわ。」

後はRe:valeで最後だから、３人で良いから行ってこいと送り出された。
ガッチリ百にしがみついて歩く。

「ヤス。モモちゃん、スッゴく嬉しいんだけど･･･上手く歩けないから、腕を少し緩めてくんない？」

『うう･･･千は平気なの！？』

「多分。壮五くんだけがダメだと思う。他は平気。」

「よし！じゃあ走っちゃおう！」
「『えっ！？』」

言って百が手を繋いで走り始めた。

「ユキも！」

千は仕方ないと微笑んで言って、後からついてくる。

龍ちゃんの“わっ！！”って脅かそうとする声にビクついて、本物からは何もされなくて、最後に逆さ吊り及び口と額に血糊をたらした、そうちゃ･･･

『きゃーーー！！』

思いっきり悲鳴をあげて、ダッシュした。

『そうちゃん嫌ーーー！！』
「うお！？ヤス、走るのはやーい！」

無我夢中でゼハゼハ言いながら走った。

『うえーん･･･帰る～！！』
「俺も！もうやだ！うち帰る！だから肝試しやだつったじゃん･･･！！ヤスりん、一緒に帰ろう！！」

「みんな、嫌がってる子を、いじめちゃだめでしょう。」
『天が言うな！私に冷たかったじゃん！！』

「ううっ、優しいの、てんてんだけだよ･･･。」
『私には優しくないよ！！優しいの百だけだよ！！』

血糊を落としてきた、そうちゃんが眉を下げながら謝ってきた。

「ごめんね。張り切りすぎちゃって･･･。」

「うるせえ！逆さ吊りになってんじゃねえ！！うっ、うっ･･･。」
『限度があるんだよ！そうちゃんの意地悪！』

「･･････ヤスさんに嫌われた･･･」

そうちゃんが部屋の端っこで体育座りしてるけど、怖かったんだから！

本物の幽霊は、天の歌を聴いてから消えた。