笑顔のキミが好き【if･･･大神万理】2 (ページ40)

今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:59,088 hit

22 ページ40

それを受け入れてると、万の唇が押しつけられて舌が入ってきた。

【！？】

びっくりして万を押すと、あっけなく離れる。
万も目を丸くして、でもすぐに笑った。

「はは、すごい真っ赤だな。かわいい。」

『な･･･ななな･･･っ』

やっとの事で出た言葉は、言葉にならなくて、心臓がものすごい煩い。
暑い。

万が私に手を伸ばそうとして、ビクッとする。
万の手が引っ込んで、万はソファに座った。

「嫌だった？」

『あ･･･いや、びっくり･･･して･･･』

万の方を向くも、どんどん声が小さくなっていく。

「･･･そうか。」

万は優しそうな目のまま私を見て、微笑んだ。

「俺ね、Aに会いたかったんだよ。･･････電話でも良かった。ラビチャでも良いけど、業務連絡みたいだって思って。デートしてキスしたのが、何ヶ月も前の様な気がする位、前に感じたり、Aを遠くに感じたり。」

万の隣に座った。

『私も会いたかったよ。実際1ヵ月以上？会えてないもんね。･･････ごめん。電話出来なくて。』

「謝って欲しいんじゃない。仕事だって知ってるから。また会えなくなるだろ？だから、少しでもAを近くに感じたかったんだ。･･･怖かったよな。ごめんな？」

【怖かった･･･？】

『怖かったって、何でごめん？』

キョトンとして言うと、万もキョトンとしている。

「･･･え？･･････ん？舌、入れたの怖かったよな？」

『え？･･･ああ･･･』

ボッと体温が上がる。

『いや、だから･･･』
「ん？」
『びっくりしたって言ったよね。』
「でも真っ赤になった後、俺が触ろうとしたら怯えてる顔してた。」

『え？そう？』

万がコクンと頷く。
そんなつもりはなかった。

だって、ドキドキしすぎてて、これ以上触られたら頭の中は間違いなく真っ白だ。

そのまま言うと、万が私に背中を向けた。

【え？言っちゃ駄目だった？】

『万？』

呼んで、そっと万の肩に触れると、今度は万がビクッとして深呼吸して振り返る。

「あ、今日は帰るよ。」
『え？』
「またラビチャしよう。会えそうだったら言って。」
『万？』

急にソファから立って、上着を着て鞄を持つ。
素早い。

玄関で万の服を掴んだ。

『もう帰っちゃうの？またしばらく会えないのに？』
「いや、俺は帰った方がいいから。」

『何で？少しでも近くにっていってくれたのに･･･』

万が振り返って怒ったような顔をして口を開いた。