笑顔のキミが好き【if･･･大神万理】2 (ページ44)

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Twelve Fantasia Tourも終わって、Aも自分の家に帰ってくるようになった。

【今度はこっちが編成期で忙しいな･･･】

新人の子たちに教えたりする一方で自分の仕事。
まあ、休みがちゃんとあるのに、事務所に来ちゃう俺も俺なんだけど。

「わー･･･！バンさんだー！どうしたんですか！？」

テレビ局内。
あちこちに挨拶をしまわって、Re:valeにも挨拶をした。

「おはようございます。今日はMEZZO"のマネージャーなんだ。この子たちとの共演よろしくね。」

『ああ、そっか。』

Aの言葉に、あれ？俺言ったっけ？と一瞬思った。
仕事内容の話は、あまりしてないけど。

【あぁ、そうか。記憶。】

安定して記憶があるんだなぁと思って苦笑いした。

環くんが百くんに、羨ましいだろと自慢している。

「･･･羨ましい･･･。いや！恐れ多すぎて無理･･･！君らよく平気だね！？」

『え？大丈夫でしょ。IDOLiSH7、どんだけ万と一緒にいるのか分かってる？百だけだよ崇拝してるの。』

まぁ、確かに。

「ええ！？そう！？」

「まあ、マネージャーだからね。」
「へえ。マネージャーやるんだ。」

千が感心したような顔で言った。
Aと一緒になって、昔の千がどれだけ手がかかったかを話す。

「でもストイックで一途ではあるんだよな。」

「もっと言って。」
「『貶されたいの？』」
「褒められたいんだよ。」

仏頂面をしながら千が言う。
Aと一緒に笑った。

昔のような、よくある会話。
百くんのテンションが高い。
こうやってると、一瞬昔に戻ったような気がした。

でも、これは駄目だろうな。

「ええと、俺が悪かったですね。ちゃんと千さん、百さん、ヤスさんって呼びます。」

千が得意気に、呼んでみなよと言う。
百くんは焦った。

Aは好きなようにすれば？と興味がなさそう。
まぁ、Aさんとか呼ぼうというのとは違うしな。

ああ、今日から大和くんと共演だったっけ。
そうなると、やっぱりAさん？

いや、ないな。

そんな事を思ってると、環くんが言った。

「俺はももりんとゆきりんとヤスりんでいい？バンちゃんはバンちゃん？」

「バンちゃんはなれなれしすぎるでしょ！」
「すみません。よく言っておきます。」

百くんの言葉に謝ると、百くんがまた慌てた。

「いや！そんなつもりじゃ･･･！」
『ぶ･･･っふふ･･･っ』

Aが堪えきれないといった風に、口に手を当てて吹いた。