“アイナナ警察2” (天の一声) 3 ページ50
楽屋のソファに座ってる百の隣に座った。
『千が何言っても信じないでって、何?』
「昨日少し言い合いになって・・・」
百がショボンとしたように言った。
言い合い?
今の時点で?
『アイナナ警察2の話で?』
「えっ?あ、いや。・・・記憶にあんの?」
百が気まずそうに笑う。
【アイナナ警察2の設定の話じゃないのか。】
そうは思うものの、話の流れ上は、今は言い合いの理由に戻すよりも元々話したかった事を言うべきだと思って頷いた。
『知ってたよ。設定も、ある程度のあらすじも。考えたりしなかった?』
百は私を見た後で目を伏せた。
「どっちかなって思ってた。ヤスって、オレやユキの単体の仕事内容を知らない事が意外とあるから分からなかった。でもIDOLiSH7が関わってるから、あるかもって思ってた。」
『・・・百が苦しんでるのも、知ってたよ。』
百が目を見開いて私を見た。
『ごめんね。私から言えば良かった。』
「何でヤスが謝るの・・・。オレが相談すれば良かった話でしょ。」
『天に相談してるよね。』
「・・・それも一緒か。」
百が寂しそうに笑う。
「オレ、アイナナ警察2の設定って、Aやユキにとって複雑で辛いんじゃって思ってんだよね。」
百は、膝に肘を置いて両手を組んで、少し俯き加減に言った。
“ヤス”じゃなくて“A”になってるけど。
「でもユキは皆と仲良くやってるし、元相棒役の楽とさ、普通に2人でご飯の約束したみたいで。Aは大和と2人きりだったとか聞くし。・・・オレ、ユキもAも分かんなくなって・・・」
2人きり?
『ああ!誤解!』
「え?」
百が目を見開いて私を見た。
『大和が言ってた。百は誤解してるって。何なのか聞きたかったの。』
「うん。大和と電話で話した。2人になった理由は教えてくれた。ごめん。ちょっと疑った。」
疑った・・・
結構ショック・・・
『私、百だけが特別だよ?』
「うん。オレも。」
百が頬を染めて嬉しそうに笑う。
額をくっつけて聞いてきた。
「今日仕事の後、行っていい?」
『・・・うん。』
2人で唇を重ねて笑った。
・
午後からアイナナ警察2の撮影。
私は隣のスタジオでドラマ撮影が終わってから皆の所へ行く。
行くと天と目が合った。
「ボクも行きたいなぁ千さんの家。今日どうです?・・・Aさんも行こうよ。ね?」
「『え?』」
百とハモって目が合う。
【これ、カオスなヤツ・・・】
百と一緒に乾いた笑いしか出てこなかった。
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ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if・・・九条天、公開しました!のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ^^ (2019年8月1日 1時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました!気長にお待ちしております((。´・ω・)。´_ _))ペコリン (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます^^どれかキリがついたら出そうと思います! (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか!?凄く嬉しいです!幾らでも待ちます! (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか? (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年6月22日 8時