“アイナナ警察2” （襲う不安と心配） 4 ページ42
天が貰ってくれた台本と資料を、百が取り上げた。
「ヤス、4日振り！ヤスは出ないから見なくていいよ！」
笑顔で言う百は、私から見たら全然笑ってない。
天がため息をついた。
「ボクがボクの責任で見せるんです。邪魔しないで下さい。」
「見せる必要ないから。」
「何を根拠に言ってるんですか。ボクが必要あると言っているんです。」
天と百の言い合いに、どうしようか困っていると、千が台本と資料を私に渡してくれた。
表紙に和泉一織と書いてある。
いおりんの字って、キッチリしてて綺麗で、いおりんらしいなと思う。
台本も設定も大体知ってるけど、と思いながら捲った。
【全く同じ。】
面白い。
めちゃくちゃな設定だけど、シリアスになっている。
だけど千の言う通りコントみたい。
ナギが万に色々聞いたんだろうな。
私が知ってる、私のいない記憶通りの過去も、うまく混ざっている。
でも割り切れるのは、知ってる話だからか記憶通りの過去だからか、これがフィクションだと分かってるからか。
「あっ！ユキ、何で見せちゃうの！」
「別に見ても問題ない。どこかに漏らす訳じゃないし。」
「そういう問題じゃ･･･」
『一織、ありがとう。大体分かった。』
百と千が言い合ってるのを放って、いおりんに台本と資料を返した。
「大丈夫なのか？百さんと千さん。」
ヤマさんが心配そうに言う。
地方ロケの時に、ヤマさんからラビチャがあった。
大和百さんと千さん、変に距離空いてる感じだけど放っといていいのか?一緒の仕事じゃ普通?TRIGGERも変だけど。
A今、地方に宿泊してドラマ撮影やってるんだ。そっち帰ってから、スタジオに顔出すよ。
『うん、大丈夫だと思う。百は不安を口にすること少ないし、千は分かってなかったり、分かっててもどうすればいいのか分からないだけだったりするから。些細な喧嘩は意外とするのに、心に踏み込んだ事に関する喧嘩って２人共少ないから、こうなるんだよね。』
「へえ･･･」
『大和と三月くんみたいに、激しい喧嘩してみればいいのにね。』
「はは、痛い所つくな。」
ヤマさんと一緒に少し笑うと、視線を感じて、そっちを見る。
百だ。
視線が合って微笑むと、フィッと目を反らされて他の人の所へ行く。
『何、あれ。』
こっちが笑ったのに、完全なる無視状態。
何で？
「ああ･･･ちょっと誤解してんだ。解いとくから心配すんな。」
ヤマさんが苦笑いして、百の方へ行った。
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ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if･･･九条天、公開しました！のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ＾＾ (2019年8月1日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました！気長にお待ちしております((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘﾝ (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます＾＾どれかキリがついたら出そうと思います！ (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか！？凄く嬉しいです！幾らでも待ちます！ (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか？ (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月22日 8時
