過去の幕開け 6 ページ30
車に乗ると、百がラビチャをあけた。
「何かいっぱいラビチャきてたんだよなあ･･･」
バックミラー越しに、千と苦笑い。
『千がね、皆にラビチャしたんだよ。ね？』
「そうね。」
『百を守りたい一心で、短時間で、昔に私にやった以上のラビチャ数だよ。』
「そこまでは言わなくていい。」
百の顔が物凄く嬉しそうで、千が照れてるのも感じ取れて、私は笑った。
「あのさ、了さんに話したんだよね。バンさんとユキとAのRe:valeの話。」
「そう。」
百がチラッと私を見る。
あえて答えずに微笑む。
知ってるからね。
･･･でも難しくなかったかな？
私の事話すの。
ヤスと同一人物ってわからせない様に、話さなきゃいけない。
「Aは腕の怪我でエレクトーンをまともに弾けなくなって、ヤスに教えたって事にした。」
千は黙って運転しながら何も言わなかったけど、私は驚いていた。
「ヤスがAにしか懐かない理由も、Aがメンバーにいない理由も、それで説明つくだろ？ヤスは腕出しNGだって言ってないけど、Aは腕出しNGって言ってるから辻褄が合う。」
「そこまで話す必要があった？」
「深追いさせない為には、それで納得させる必要があったんだ。深追いさせた方が危ない。」
『かなり調べられるだろうね。』
それできっと、私は万と一緒に晒されるんだ。
･･･でも、私は百と千の近くにいることが出来るから。
【絶対に守る。･･･百も、千も。】
新たに決意を固めて、千に送って貰った。
「泊まりたいけど、明日早いから。」
百がそう言って、軽くキスしてくる。
千の近くでするのが久々すぎて恥ずかしい。
千が笑って残念だねと百に言った。
・
朝早く起きて、おかりんのお迎えで事務所に行く。
謝ってはいないけど仲直りしてる感じだと言うと、おかりんは喜んでた。
事務所に着いてボードの書き込みをすると、千と百が来た。
「おっはよーん！おかりん、ヤス！」
「おはよう。」
『おはよう。百、千。』
「おはようございます。朗報ですよ！」
３人で、おかりんを見ると、おかりんが笑顔で言った。
「おめでとうございます！チャリティテレソン“Friends Day”のメインパーソナリティですよ！」
「ありがとう！大仕事だけど頑張るね！」
「僕とモモとヤスならこなせるよ。」
『正式決定か･･･頑張るね。』
メイクの不安が一番だけど、頑張るしかない。
「ユキ、イケメンだよ！ヤスもプリティだよ！」
ご機嫌な百を見て笑った。
NO DOUBT （NEXT Re:vale） 〜百side〜→←過去の幕開け 5
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if･･･九条天、公開しました！のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ＾＾ (2019年8月1日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました！気長にお待ちしております((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘﾝ (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます＾＾どれかキリがついたら出そうと思います！ (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか！？凄く嬉しいです！幾らでも待ちます！ (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか？ (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miz | 作成日時：2019年6月22日 8時
