過去の幕開け 4 〜百side〜 ページ28
「ユ、ユキ･･･A･･･。どうしたの、その金属バット･･･」
Aが苦笑いした。
「Aが調べてくれた。悲鳴が聞こえたら、助けに行こうと思って。」
「ユキが？金属バットで･･･？･･･Aを連れて？」
ユキが頷く。
それと同時に、ユキが了さんの家で金属バットを振り回してるのを想像して、きっとAも止めに入るんだろうな、なんて思うと、笑いがこみ上げてきた。
ユキも笑う。
『悲鳴が聞こえたら、じゃないんだからね？今行って良い？って何回聞かれたか！！大人しくしてると思ったのに、千が落ち着きないんだから呆れる！』
Aは怒ったように言ったけど、少し嬉しそうだった。
「あはは･･･！ごめん、笑っちゃった。金属バット似合うよ。超イケメン！」
「ホームラン打てそう？」
「あはは！最高！」
ひとしきり笑うと、了さんの機嫌を取るのは失敗したと伝えた。
「知ってるよ。手を切ってきたんだろう。」
「え？」
「Aが言ったよ。･･･次は成功する相手を紹介してあげるよ。」
「誰？」
「僕。」
Aを見ると、Aもニコニコ笑っている。
「成功するかな。」
「失敗したことないだろ。」
ユキが車を停めてるからと、近くの駐車場まで歩き始めた。
３人で歩いてると、ユキが“未完成な僕ら”を聴きたいか歌いたいか聞いてきた。
答えは出ない。
「僕はモモと歌いたい、いつか。Aの伴奏で。･･･まだ怖いけれど、いつか･･･。モモのために、作ったような歌だから。」
「はは･･･。リップサービスはいいよ。オレがライブに行った時には、もう完成してたじゃん。」
そう言って笑う。
ユキはオレを見て、そうねと言った後、考えるように言った。
「いや、そうじゃなくて･･･」
「なに？」
「恥ずかしいから、今度話す。」
「今度って？」
「今際の際くらい･･･」
「遠いなー！」
『じゃあ私が教えてあげるよ！』
「えっ？なに何？」
Aが物凄く嬉しそうにオレに駆け寄る。
「ちょ･･･っA。やめてくれる？恥ずかしいから！」
『別に恥ずかしくないよ？いいじゃん。千はね、初めは･･･』
「A！」
ユキとAが追いかけっこしてる。
なんだか楽しくなって、オレもAを追いかけた。
「初めは？何？」
『未完成な僕らの完成が･･･ふごっ！』
「黙らないと塞ぐよ？」
「ユキ、もう手で塞いでるよ･･･」
笑いながら３人でユキの車に乗った。
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ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if･･･九条天、公開しました！のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ＾＾ (2019年8月1日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました！気長にお待ちしております((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘﾝ (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます＾＾どれかキリがついたら出そうと思います！ (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか！？凄く嬉しいです！幾らでも待ちます！ (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか？ (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月22日 8時
