消火器への謝罪 2 ページ21
振り返った千が目を見開いた。
「･･･うわっ･･･おかりん、A。」
「うわって言うの珍しいですね。」
おかりんの言葉に頷くと、千が口をもごもごさせながら別にって言っている。
おかりんが、千が消火器に言ってた事にダメ出しすると、やっぱり可笑しくなって笑ってしまった。
「A･･･」
恥ずかしそうに千が顔を赤くして、でも怒ったような顔で、私の両頬をつねられて伸ばされる。
『いひゃい、いひゃい。らって･･･っ』
面白くて涙目になってるのに痛がってるからと思われたのか、千が両頬から手を離してくれた。
両頬をさすりながら言う。
『普段から謝るのが下手だから、そんな恥ずかしい事になるんだよ。それとも、がっくんに影響された？』
「うるさいな。」
まだ恥ずかしそうに目をそらす千を見てニヤニヤする。
だって面白いもん。
「お疲れさまー！お先に！･･･あ、A！今日連絡すんね！」
百が鞄を斜めがけにしながら手を振る。
「百くん！話し合いは？」
「明日じゃだめ？今夜は予定があるんだ。」
あれだけ謝ろうとした千が、百の言葉に眉間に皺を寄せた。
「･･･本気で行くつもりなのか？あれだけ言ったのに、日本語が通じない。」
「通じてるよ。その上で行くって言ってんの。」
「いつから、そんなに聞き分けが悪くなった？」
『あのさ、楽屋で話そうよ。』
「ここでいい。時間ない。ユキこそ勘違いしてない？言うことを聞いてたのは、ずっと、ユキの方だよ。オレたちが始まった時から。」
時々廊下を通るテレビ局の人が、チラチラ気にしながら通り過ぎる。
そんなに多くはないけど、おかりんと一緒に気にした。
「最初のきっかけはAだったけど、結局は全部、オレのエゴだ。わかってるよ。それでも、ユキさんや･･･ヤスには、トップに立っていて欲しいんだ。」
「僕に嫌われても？」
「ユキさんに嫌われるのが怖かったら、Aに協力してって言われただけで、あんな事言えてないよ。バンさんの代わりにしてくれなんて。３人がどんだけ、仲良かったのか知ってるし。」
百が腕時計を見て、時間だと言う。
おかりんが引き止めても百は手を振って帰って行った。
「Aは、何で引き止めないの。モモはAの言う事なら結構聞いてきたでしょ？」
百が行った方向を見ながら千が聞いてきた。
『百は、今日で月雲了と手を切るだろうから。』
躊躇せずに答える。
おかりんと千が、驚いた顔して私を見たのが分かった。
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ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if･･･九条天、公開しました！のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ＾＾ (2019年8月1日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました！気長にお待ちしております((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘﾝ (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます＾＾どれかキリがついたら出そうと思います！ (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか！？凄く嬉しいです！幾らでも待ちます！ (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか？ (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月22日 8時
