消火器への謝罪 ページ20
午前中事務所に着くと、おかりんの代わりに事務所スタッフさんが対応してくれて、アイナナ警察を観た。
『あー、これ知ってる!発想が突飛だよね。』
「ヤスさんは観るのやめます?」
『いや、観る。』
見終わると、スタッフさんが百と千に企画書を見せた。
“アイナナ警察2”
【やるんだ、これ・・・】
「脚本はまだ出来上がっていません。小鳥遊事務所さんからオファーを頂きました。」
「へー。面白そう!アイナナ学園とかTRIGGER学園とか、色々やるなあ・・・やりたい!」
「千さんはどうしますか?」
「やるよ。いいんじゃない?」
「では岡崎さんに伝えておきます。・・・百さん千さん、バラエティーの時間ですね。」
「あ、本当だ!ヤバい!行ってきます!」
百と千が急いで事務所を出る。
千が運転する車に私も一緒に乗せて貰って別の局の仕事に向かう。
車の中で聞かれた。
千「そう言えば朝倉さんとの共演、何したの。終わったって聞いたけど。」
『CM撮影。秋の電車の旅のCM。母と娘設定。』
百「バレなかった?」
『うん。ドラマやろうって言われたし新しい挑戦も必要だって言われたけど、忙しいって断った。』
「実際忙しいよね。」
千が、フッと笑ってハンドルを切った。
おろして貰って仕事が終わると、おかりんが迎えに来てくれていた。
話し合いの日だしね。
まあ結局話し合いする事なく百は月雲了の所に行っちゃうし、千と仲直りするんだけど。
【金属バッドもなー。出演回数多すぎだから買うなとも言えないし・・・木製バッドに変える?いや、バッドが壊れそう・・・】
てか、この時代に金属バッド探すのって相当大変じゃない?
・・・どこなら売ってんだろ?
思わずスマホで調べてしまった。
「おはようございます。」
『おはよう、おかりん。どこで話すの?』
「百くんと千くんの楽屋ですかね。時間が足りなければ事務所で続きを。」
大人しく車に乗ってメイクを落とす。
テレビ局の廊下を歩いてると千がいた。
消火器の前で止まっている。
思わず笑いそうになった。
「・・・危ない相手だから、心配だったんだ。おまえは僕とAを大事にしてくれるけど、Aもおまえを大事にしてるし、僕も、その、おまえが大事だし・・・。・・・宇宙的にも、永遠的にも・・・。」
宇宙的。
たまらずブホッと笑った。
『2人の喧嘩に私は入ってないよ?』
「消化器相手に、何をぶつぶつ言ってるんですか?」
笑ってるのを見られないように口元を隠した。
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ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if・・・九条天、公開しました!のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ^^ (2019年8月1日 1時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました!気長にお待ちしております((。´・ω・)。´_ _))ペコリン (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます^^どれかキリがついたら出そうと思います! (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか!?凄く嬉しいです!幾らでも待ちます! (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか? (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年6月22日 8時