先約の相手 7 〜百side〜 ページ19
二次会に行くというのを珍しく断って、Aの家とかIDOLiSH7の寮とかに行くか迷った。
Aが約束したのが大和個人でも、結局はIDOLiSH7の他の子もいる。
2人きりになる訳じゃない。
もやもやして渦巻く嫉妬心はあるものの、Aがある程度、大和と距離をとろうとしてるのは分かるし・・・
【うう・・・行きたい・・・】
二の足を踏むのは、ユキに言われた見限られるって言葉と、Aの今日は駄目って言葉。
帰るために席を立つと、スマホが振動した。
グループラビチャだ。
おかりんお疲れ様です。遅くに申し訳ありません。明日二時間ほど早く事務所に来ていただけませんか?新しくオファーが来た仕事関係で、観ていただきたいものがあります。ヤスさんだけはお仕事に関係ないので、どちらでも良いですよ!
【・・・ん?Aだけないって、オレとユキだけドラマか、濃いバラエティーか、ドッキリ・・・】
ヤスどっちでもいいの?観てもいいの?ドラマとか?
おかりんはい!
百分かった!早めに行く!
ユキからは返事がないけど、既読数がちゃんと3になってるから分かってんだろうな。
Aは行くって言った。
小さくため息をついて店を出ると後ろから声をかけられた。
「百くん!ごめんね、うちのスタッフが・・・」
「え?いや、バンさんが気にすること何もないですよ?謝られる理由もないです!」
笑顔で答えたのに、バンさんは申しわけなさそうに眉を下げている。
こんな顔させたくない。
「でも気にしてるみたいだったから。・・・・・・俺が言う事じゃないかもしれないけど、Aを信じてやって。」
「信じるも何も、相思相愛だと思ってるから大丈夫ですよ!」
「そう?・・・そうか。うん。Aは10年以上百くんを好きなんだもんな。ごめんね、余計なお世話だった。」
バンさんが笑ってお店へ戻ろうとする。
「あ!いえ!オレ、バンさんに気にして貰えて、めっちゃハッピーです!ありがとうございます!」
「あはは。そう?じゃあまたね。」
【バンさんイケメン・・・】
わざわざ気にして来てくれるなんて。
でも、ああは言ったものの、気にならないわけじゃなく。
渦巻く嫉妬心は変わらなく。
でも、大丈夫だ。
Aは、オレの色んな所を知っても、それでも好きだって言ってくれた。
不安だけど。
本当は不安だけど。
信じよう。
そう思って家に帰った。
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ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if・・・九条天、公開しました!のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ^^ (2019年8月1日 1時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました!気長にお待ちしております((。´・ω・)。´_ _))ペコリン (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます^^どれかキリがついたら出そうと思います! (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか!?凄く嬉しいです!幾らでも待ちます! (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか? (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年6月22日 8時