先約の相手 4 ページ16
必死の訴えに、そうちゃんは、そう?ならそうしようかと言って、鞄から本を出して座った。
たまちゃんと一緒になって大きく息を吐いた。
「あっぶね。先帰ったら作るとか言われるとこだった。」
『本当。』
ヤマさんが事務所に戻ってきて、4人で寮へ行く。
寮に着くと、ヤマさんと一緒に食事を作った。
「そういや明日、万理さんが昔のCD持ってくるって言ってたな。」
『ん?昔のCD?』
キャベツを切りながら聞く。
ヤマさんは長芋をすりおろしている。
お好み焼きを作るらしい。
ヤマさんの事だ、ビールのツマミにいいとか考えてそう。
「Aと万理さんと千さんのRe:vale時代のCD。」
『ああ!』
明日か・・・ああそうか。
百が月雲了に話するもんね。
同じ日だった感じに描かれてるから、そうなんだろう。
『昔はエレクトーン下手だったから恥ずかしいなあ・・・』
苦笑いする。
本当に恥ずかしい。
千を初めて見てから真剣にやり始めたから、今からすれば、よくあんなのでメンバーになれたな、なんて思う。
【そういや聞いたことないな。私をメンバーにした理由。なんか万が言ってた気がするけど、千から聞いたことない。】
機会があったら聞こう。
大きめの鍋に材料を全部入れてホットプレートで焼く頃には皆帰ってきた。
『お帰り〜!お邪魔してるよー。』
「おう、A。・・・あ。マネージャーに送って貰ったんだ・・・」
みっちゃんの言葉に急いで玄関へ走る。
「・・・けど帰った。はや・・・」
既に車はなかった。
しょんぼりして戻ると、みっちゃんが笑ってた。
焼けたぞと言って、お好み焼きをくれた。
『もう大分つむちゃんに会ってない〜・・・』
焼きながら、皆で食べながら嘆くと、みっちゃんが呆れたように返す。
「言い終わる前に行くなよ。」
『良いなあ、皆、つむちゃんに会えて。』
「そうか?仕事だからな。別にわざわざ会いたくて会ってる訳じゃ・・・」
「ヤマさんは、Aっちの方が良いもんな。」
ピタッとみんなが一瞬止まる。
小さく息を吐いて食べ進みながら皆を見ると、たまちゃんの隣に座っている いおりんと、向かいに座ってる そうちゃんが、空気読んでとか、言って良いことと悪いことがと言っている。
チラッと私の向かいにいるヤマさんを皆が気にする中、ヤマさんは食べながら笑って言った。
「まあな。」
「「「まあな!?」」」
ナギと私以外が全員口を揃えた。
「OH・・・」
開いた口がふさがらない。
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ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if・・・九条天、公開しました!のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ^^ (2019年8月1日 1時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました!気長にお待ちしております((。´・ω・)。´_ _))ペコリン (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます^^どれかキリがついたら出そうと思います! (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか!?凄く嬉しいです!幾らでも待ちます! (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか? (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年6月22日 8時