先約の相手 3 ページ15
百のお誘いを断って千に家まで送って貰う。
【あの顔は反則だ・・・】
あんなに悲しそうな顔をされると、思わず、一緒に行く?って言いそうになった。
ああいうのは、わざとって分かってるから言わずにとどめることが出来たけど。
メイクを落としながら千と話した。
『百に謝りたいんでしょ?』
「そうだけど・・・明日話し合いって、おかりんが言ってたから、それまでに考える。」
消火器に話しかけるヤツ。
それを想像して笑った。
『頑張って。』
「そうね。・・・ところで先約って誰?万?」
『ん?違うよ。ヤマさん。一緒に食事するの。寮に行って誰もいなかったら小鳥遊事務所に行くことになってるんだ。』
「じゃあ他の子もいるんだ。モモにもそう言えば良かったのに。」
『他の子もいるけど、約束はヤマさんだから。よっぽどの事がない限り先に約束した方が優先でしょ?他に介入されるとヤマさんが困るみたいだし。』
観客って言ってからかうと、勘弁してって言われたしね。
千がマンションの前で待ってくれて、寮に誰もいないことを確認すると、事務所近くまで送ってくれた。
何故近くまでとかと言うと・・・
「僕もついでに万に会っていく。」
『やめようよ。』
「ラビチャ返事ないから。」
『毎日しすぎなんだよ・・・』
「Aだけ、ずるい。」
『私は万と会うんじゃないの、ヤマさんなの。』
「じゃあ大和くんに会いに。」
『か・え・れ。』
送ってあげたのにと言われて、じゃあ百と仲直りしてから会おうと約束した。
事務所に入ると、そうちゃんとたまちゃんと万がいた。
「Aっちじゃん。どしたの?」
王様プリンを食べながら聞いてくるたまちゃんをジッと見ると、やんねーぞと言って王様プリンを隠す。
貰わないよと笑った。
『ヤマさんと話する約束したんだけど、寮に行ったら誰も出なかったから。待たせて貰っていい?』
「いいよ。でもMEZZO"の仕事、終わりだから一緒に帰って待ってたら?」
万に言われて、そうしようかと思ったら、そうちゃんが笑顔で言った。
「じゃあ帰ったら僕が夕飯作ります。そうしたら大和さんとAさん、ゆっくり話が出来るじゃないですか?」
たまちゃんと一緒に、一瞬で青ざめた。
『いやっ、作るなら手伝うよ!?』
「そうそう!元々今日の食事当番ヤマさんじゃん!そうちゃんジッとしてろって!」
『ヤマさんなの?ならやっぱり待っていよう!』
「俺らも一緒に待っていよう!な、そうちゃん!」
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ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» if・・・九条天、公開しました!のんびり更新で申し訳ないですが、良ければどうぞ^^ (2019年8月1日 1時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 分かりました!気長にお待ちしております((。´・ω・)。´_ _))ペコリン (2019年7月22日 3時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» ありがとうございます^^どれかキリがついたら出そうと思います! (2019年7月17日 3時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - ミズ ミズさん» 出来るんですか!?凄く嬉しいです!幾らでも待ちます! (2019年7月14日 13時) (レス) id: 3eb5819514 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - エレノアさん» エレノアさん、天くんsideは作成出来そうです。ただ、もう少し練った上で公開させて頂いてもよろしいでしょうか? (2019年7月12日 0時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年6月22日 8時