8（Re:valeデビューCD） ページ9
Re:valeのデビュー曲発売日。
俺は既に予約していたから、昼休憩のついでに買いに行った。
昼を食べた後で事務所に戻って、3枚ある中の1枚を開ける。
表は百くんと千。
裏は背中を向けたAと肩を組んで笑っている百くんと千の横顔。
【これなら確かに男女分からないな･･･】
しかもカツラなのか、実際のAの髪の毛の長さよりだいぶ長い。
2年目に声の仕事を入れる予定だそうだから、女だとバレるようなもんだが、顔が出ないなら守られるだろう。
社長に言って、CDをかけさせて貰いながら付属のブックレットを見る。
【･･･ん？･･････あれ？】
「音晴さん･･････あ、いや、社長･･･これ･･････」
震える手で、社長にブックレットを見せた。
お弁当を食べていた社長が顔を上げる。
「あれ？それ使ったんだ。」
「つ･･･使ったんだって･･･いや･･･」
「万理くんにバレちゃった！」
「ば･･･バレちゃったじゃなくて･･･」
「Aちゃんたちには絶対内緒ね。」
にっこりとした良い笑顔で言う社長。
「内緒は良いですけど！仕事貰ったんだって言ったじゃないですか！！」
「そんなに怒らなくても〜。ちゃんと、代わりに敷金礼金出したでしょ？」
「でも、聞いてないです！デザイン上がった時に言ってください！
Re:valeの衣装作るんだって！！」
「えー？言っちゃったら、やらなかったでしょ。」
「当たり前ですよ。」
「Aちゃん困ってたんだし、万理くんがいないと足下見られるって。」
「･･････もういいです。」
がっくり肩を落として椅子に座る。
社長に何を言っても、もうどうにもならない。
どれだけ前か。
でも記憶には新しい。
社長が突然、住み込みの定食屋に来たときに、大量の生地やスパンコールなどなどを両手いっぱいに持ち込んできた。
「仕事貰っちゃって。デザインだけ知り合いにやってもらうんだけど、仕事が多くて作る時間が足りないって言うから手伝ってくれない？裁縫出来るんだよね？」
「出来ますけど、衣装を作ったのはそんなに･･･」
「出来る出来る。2着なんだけど、親父さんにデザイン来た後に一週間借りるって言ったから。そのうち家を借りる時の敷金礼金出すから！」
【強引･･･】
「･･･って、2着を２人で一週間で作るつもりですか！？無茶な･･･」
「出来る出来る。材料置かせてね！」
デザインが来てから四苦八苦しながら衣装を作っていると意外と面白かった。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
