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社長がAを案内して話をしているのを、ドアの近くで、壁越しに聞いていた。
懐かしい声。
1年にもならないのに。
振り切ったはずの、Aと千といた日々が、頭をよぎる。
【いや、いい思い出だ。】
「万に会わせて下さい。この契約内容、メンバーと事務所と両親とおじさん以外に、万だけには教えたいです。･･･私の事を一番知ってる大事な人だから。」
Aの声は、凛としていた。
【ああ、俺なんだ。】
大事な男。
フッと笑って、Aは紅茶をよく飲んでたな、なんて思って淹れる。
【一番知ってる大事な人とか、俺と恋人とか社長に思われたら、とんでもない事になりそうだな。】
ちょっと怖いな、と思いながらドアをソッと音を立てずに開けて入ると、社長と目が合う。
頷いて、Aの横から紅茶を出した。
「A、誤解される言い方やめろよ。」
振り返ったAは、めいいっぱい目を見開いて、すぐに涙を溜めて、俺に抱きついてきた。
【誤解されるって言ったのに･･･】
やれやれと思いながらも、仕方ないなぁと思ってしまう俺は、千だけにじゃなくて、きっとコイツにも甘い。
ため息をついて、Aが落ち着くまで背中を撫でていた。
･･･ちょっと痩せたか？
身長はそんなに変わらない。
髪の毛はテレビで観てるまま。
でも相変わらずサラサラ。
【あ･･･】
抱きつかれると分かる･･･のは、知らないふりしよう。きっと殴られる。
取り敢えず密着しないようにソファに座らせた。
変わらず泣き虫。
フッと笑うと、何？と睨まれた。
涙目で睨まれても。
Aが落ち着いてから、Aと岡崎事務所の契約を聞く。
【凄いな･･･】
Aのコンプレックスと、周りからのやっかみを避けるための、正体不明の3人目のRe:vale･･･
「これ、誰考えたんだ？」
『･･･百と千。』
「十中八九、百くんだな。」
『そう？･･･まぁ百は勉強出来なくても頭いいから。』
Aが嬉しそうに笑う。
その顔を見て、まだ百くんが好きなんだなと思った。
駅までAを送る。
Aが女優と、Re:valeのヤスという二足のわらじをはく話をしながら軽口をたたきあう。
久しぶりの感覚に少し楽しくなった。
百くんと付き合ってるのか聞くと、きっぱり否定したのに、百くんが千と一緒になってスキンシップが多いと言われて驚いた。
【頑張ってるんだ、百くん。】
これは付き合うのも秒読みか？と思いながら別れた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
